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その体に出会いと別れの挨拶を ~あの日、憑依した少女にもう一度出会うために~  作者: 炭本 良供
二章「インターフェース」

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十三話『体の所有者』

「話は終わったかい?」

「ああ。お前を、倒す」

「ふっ、やってみろ!」


 この戦いに勝つと決めた。

 ならば、次に考えるべきはその方法。

 ()()()()()()()()()()()()()ならやりようはある。


 アイツは気を失った。

 また、転がっている体に憑依し、俺を攻撃するだろう。


「――――すべてお見通しだ」

「っ!?」


 だが、俺は後ろから繰り出される拳を軽く躱す。

 アイツが何度憑依しても、何度攻撃しても、俺には当たらない。


 だって、俺には()()()()()()()()()()()()()()のだから。

 俺の憑依する位置は、俺を中心とした時間の周期的な関数。

 ならば、計算式におけるその中心を()()()()()()()()()()()()良いだけだ。


「くっ!」


 アイツは周囲の人に次々と憑依する。


「右、左斜め後ろ、右前」


 けれど、俺はどこにアイツがいるかわかる。

 それが理解できていれば、攻撃は常人レベルのもの。

 躱すのは動作もない。

 攻撃をいなしながら、俺はアイツが捨て置いた俺の体にたどり着く。

 そして――――


「――――っ、ここだ!」


 少し躊躇いを覚えつつも、顔面を思いっきり殴り飛ばす。


「がっ!」


 声を上げたのは俺ではなく、アイツ。

 憑依していても体を攻撃されるとダメージを食らうらしい。


「――――ああ」


 気づいていた。

 これでもし俺にもダメージが入っていたら、なんて思っていた。

 憑依していても、体の状態が本体に影響を及ぼす。

 けれど、俺はなんともない。


「やっぱり、そうだったんだ」


 その事実が示唆するのは、俺の一つの罪。

 俺の体はアイツに奪われたものではなかった。

 アイツが()()()()()()()だった。


「この体は、()()()()()()()()()()()()


 この体の所有者は俺ではない。

 目の前にいる彼こそが癒川示杞だったんだ。

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