1/2
cake.0 prologue
この作品は、何かしらの新人賞に応募しようと思って書き始めたのですが、なかなか苦戦しています
そこでみなさんに見られているという感覚がほしかったのです
拙い文ですが絶対ここからおもしろくさせます
まずは少し、読んでいただけたら嬉しいです
小さい頃に一度だけ食べた、くまのお店のショートケーキ。
甘くて、舌の上でスポンジがふわっと溶けて。
今まで食べたどのケーキよりもおいしかったのを覚えている。
絶対に忘れられない味。
何度でも食べたい味。
それなのに二年前、もう一度訪れたときには既にお店はなくなっていた。
かつてケーキ屋だった場所が、洒落たチョコレート屋に変わっていたことは、まだ記憶に新しい。
でも、いつまでも絶望しているわけにはいかなくて、私はとある目標を立てたのだ。
『あのショートケーキを超えるケーキを見つけること』
そうやって最高のケーキを追い求めていくうちに、私はいつの間にかケーキの虜になっていた。
これは、私が最高のケーキを見つけるまでの物語である。