2/21
早雲転生
……あぁ、これで何度目だろうか。
天寿を全うし、新たな時勢に新たな生を受ける
我が作った北条も、もはや潰えている、そんな時代に我の居場所などあるのか。
平成の世に早雲であった彼は生を受ける事になる。
「また見た事の無い物が沢山あるな、まだ喋れぬし、頃合いを見て母御に聞いてみるか」
〜6年後〜
「希星〜!希星〜!ねぇ〜きららぁ?準備出来たの〜?」
今日は小学校の入学式だ、今流行りのキラキラネームで呼ばれている私はこれでも元 北条早雲だ。
そして今世では女子である。
俺はバッチリと用意周到に式の準備を終えて2階から堂々と降りてきた。さすがに素手では行けない。
「あんた、その格好で行く気!?なわけ無いよね〜?お母さんビックリさせたかっただけよね〜にっこり」
「チッ!バレたか!分かった分かった、ちゃんと置いて行くよ、、、」
…勿論これは策である、護身用の武器は髪留の間に隠している、何かあった時、女の身でも勝つ為だ。