三話
どうもizyiです。今回はあまり長い物語になりませんでした。
最後まで読んで頂けると幸いです。
「おいおい、どうなってんだよ。」
辺り一面に死体、死体、死体…。さっきまでは五体しか確認できなかったものが少し進んだことで何十体もの死体を目視することができる。
《denger:彼は通り魔です。自身の強化をして下さい。》
「フォース!アップ!」
大凡彼は俺の存在に気付いていたのだろう。角を曲がった時にはにやりと笑っていたことから考えて俺が角を曲がる直前あたりにはもう気付かれていたはず。つまり彼はもう強化を,
「おいおい,もう考え事は終わりか?」
やはり気付かれていたか。どうすればいい。
「お前ここで何をしてるんだ?」
「見てわからないのか。温泉でリラックスしたゴミ共を処理してやってんだよ。ボランティア精神が備わってるからな。」
こいつ脳イッてんじゃねぇか。何がボランティアだ。まだ趣味の方がましだ。これほどの人を相手にしてほぼ無傷ってことはレベル一ではなさそうだな。
「何がボランティアだ。テメェがやってんのは犯罪だよ。」
「ハンザイって何の事だ?てかお前ちょっとビビッてんだろ。」
《この世界には規則・法律がありません。なので犯罪は理論的に存在しません。気を付けてください。》
えっ,って事は何してもいいんだ。
「まぁ気にするな。失言だ。引き続きボランティアを頑張ってくれ。」
そう彼に伝え,後ろに振り返りとぼとぼと歩きだす。
よし,このことは俺の胸の中にしまっておこう。そして彼と二度と合わないことを祈ろう。
「なーに逃げようとしてんのさ。君もゴミの一員だろ。」
「人違いだと思うよ。それじゃあ。」
さぁさっさと帰ろう。帰りにコンビニでおにぎりでも買おうかな。ツナマヨかな,紅鮭かな,てかそもそもどんな味があるかわからないし一回見てからにしよっと。
「逃げんなってんだろーが。」
「いや,だって俺はゴミじゃねぇし。」
「ゴミ探しをしている俺の目に入ったんだ。お前はゴミだよ。」
マジこいつ何言ってんの。そろそろ腹立ってきたな。
「はぁ?何,喧嘩の売ってんの?」
「ゴミ処理だってんだろーが。バカか,お前?」
「OK。バーゲンセール中か。なら一つ買ってやるよ。かかって来いよ,チキン野郎。」
「俺がチキンだって。じゃあ今からチキンに殺されるテメェはミミズだな。」
「お前喧嘩売る天才だな。」
「お褒めに預かり光栄だな。ハハッ。」
彼が踏み込みと共に此方へ急速に近づいてくる。自分より強いかもしれない敵がいる。こんな興奮は現世では味わえなかっただろう。このハラハラする感覚や死ぬかもしれない危機感は多分金輪際忘れられないだろう。そして、この世界にはこいつを超える奴がいるのかも知れない、いや、そういう奴の方が多いかもしれない。だから、だからこそ今ここで止まるわけにはいかない。
「“散れ糞チキンが”」
鋭い刃となった衝撃波が彼の腕を、足を、腹を、顔を、切り裂き、抉り辺りに鮮血をまき散らす。辺りはもう彼の血と臓器とバラバラになった肉片で溢れていた。
「けっ,本当,くだらないな。」
俺はあまりにもくだらなかったから腹が立ち,彼の残った体の部分をひたすら踏みつぶした。グチャグチャブチブチグニグニ………。耳から音が抜けるまで,そして,俺の心が満たされるまでただ無心で彼を彼の体を心を尊厳を踏みにじった。俺の心が満たされたのでその場を立ち去り,家へ向かった。
次の朝が来た。今日はギルドへ行きstateの更新とホステル討伐の仲間集めをしようと。
どうでしたか?面白かったでしょうか?面白く感じてくれたらとても嬉しいです。
最近はとても暑いですね。熱中症に気を付けていきましょー。