私と優也をつなぐもの
同じ趣味をもち、いろんな人と話せるTwitter。
私は今までそんなに見ていなかったが、とあることがきっかけで毎日見るようになった。
≪買い物行ってきた!≫
ツイートとともに画像が添付されている。
「あ、かわいいなー。」
そう思いながらタイムラインをのぞく。
ふと見ると、通知が一件。フォローがきたらしい。
≪優也っていいます。仲良くしてください!≫
優也…男かな、女かな。まあいいか。とりあえず返信。
≪こちらこそよろしくお願いします。≫
好きなもの、同じみたいだしもう少し話してみたいかな、なんて。
≪おはよう!学校行きたくない。≫
朝一番の私のツイート。そして返信が来る。
≪おはよー、学生なんだね!頑張って。≫
優也…あ、昨日の人か。朝はなかなか返信が来ないから嬉しかった。
私たちはこうやって会話してくうちにどんどん仲良くなっていった。
≪声、きいてみたいな。気になる≫
名前出してないし仲いいひと多いし、誰のこと言ってるかなんてわかんないよね。軽い気持ち。
だいたいの人はそっと星を置いてく。
≪あー、もしかして俺のことか、しょうがないな!≫
びっくりした!なんでわかったの!?って驚きつつも少しにやける私。すぐ返信する。
≪え、ちがいますよ!!でもしてみたいですね。≫
わかっちゃった?なんて言えない。勉強しながらちらちらケータイを見る。
「まだかな。」
知らず知らずのうちに、優也からの返信を待っていた。
あ、きた。すぐケータイを取り、開く。
≪ねえ、通話してみようよ。≫
やった…!ドキドキしていた。Lineを交換して、通話までたどり着く。
≪かけるね。≫
さっきまで勉強してたのも全部片付けてベッドに入る。
緊張する…
~♪
深呼吸してから出た。
「もしもし。聞こえる?」
「きこえます。」
…どうしよう。イケボ。
「男だったんですね。」私何言ってるの?
「え?言わなかったっけ。てか、もう敬語やめなよ!俺そうゆうのきらいだし!」
「あ、は…うん。わかった。」
イケボだしなんかやさしい声出しどうしよう…!
話すのが苦手な私は、黙ってしまった。
「ねえ、もしかして眠かった?」
そんなつもりなかったけど、なぜかそのときは嘘をついてしまった。
「ん、少し眠たいかな。」
「大丈夫?切ろっか?」
「だめ、切らないで。」
あーもう。自分がわからない!!
話してるうちにだんだん眠くなってきた。やばい。寝落ちとかしたくない。優也に寝息とかきかれたくない!!
そんな思いもむなしく、私は寝てしまったらしい。