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私の偽世界  作者: 傍観者
1/1

私の日常生活


少し残酷な表現が出てくるかもしれません。

ご注意ください。

私の日常

現実=偽物 感情=嘘 人=肉の塊

私が見ているものが本当で

私ではない違う人が目に写すものが偽物。


私はそんな世界で本当のことばかり見て本当のことは言わなかった。



登場人物


神無月 かんなづき

―――語り部


詁川墅実 よみかわなやみ

―――解決人


冊丗弥生 ふみよよやよい

―――嘘


舞原声理 まいはらこわり

―――感情


舞原釘理 まいはらくぎり

―――見捨てられ



「…………繋がった」

と、小さく私は呟いた。

授業中に大きな声で繋がった、なんて言うやつは馬鹿しかいないだろう。

そう、今は授業中なのだ。そして、その勉強の時間に何をやっていたかというと、

目を閉じて、右手の人差し指と左手の人差し指の先をくっつけること。そんな事をしている私は相当の馬鹿である。自覚しているならやるなと思うだろうが、私は馬鹿でいないといけない。


そんな単純な性格じゃなくちゃ私は偽物に話せないから。

私の見ているものは全部偽物、私は偽物しか見えない。

だから皆の裏しか見えない聞こえない。


「……ねぇ神無月さん、授業中何をしていたの?」

と、授業が終わった後、女子に聞かれる。わざわざ、かっこに裏の言葉なんか入れない。だって言うことなんかたやすく予想できるから。

どうせこいつは馬鹿

だろう。皆私をそういう奴と思っている、実際そっちの方が都合がいい。

だから嘘の表情を作ってニコニコ笑顔でいるんだ。馬鹿が無表情でいるなんてギャップがありすぎだろうし。それにしても私が嘘を使うなんて興ざめだ。


「うん?えっとねー、ここをこうして……この指を繋げてたんだよ?暇だったからねー。あは」

「……そう」

と、可哀相なやつを見る目をしてその女子は自分の席に戻った。

実際可哀相なやつはあんただけれどね、私は名前を忘れてしまった女子を見て思った。

クラスメート全員の名前を覚えるなんて脳の無駄遣いだから、わざわざ覚えるのほど私は努力家ではないよ。


さて、私は学校が終わり、鞄を持ってそそくさと出る。

というか、いつもこんな感じで人に話しかけられるずに早く帰りたいからこういう行動に出た。

私はこんな性格なのだよ、人間不信かもしれないが。




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