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【本編書籍化】ゲーム世界転生〈ダン活〉EX番外編~ハンナちゃんストーリー~  作者: ニシキギ・カエデ
第二章 ピンチな〈生徒会〉への助力表明編

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#079 セレスタンさんからの依頼と素材採取!




 それは夏休みのある日のことでした。

 ギルド〈エデン〉を影から支えるできる執事さん、セレスタンさんから相談を受けたのです。


「ハンナ様、1つご相談があるのですが」


「はい。私にできることでしたら」


 セレスタンさんから相談というのは本当に珍しいことで、私はいつもギルドを支えてくれているセレスタンさんのため相談を受けることにしました。

 その内容というのが、


「助かります。相談というのは例の〈助っ人〉の応募の件なのですが、これが集まらないのです。ハンナ様は〈生産専攻〉に顔が広いとのこと、もし有用な人材がいれば2名ほど紹介していただけないかと思いまして」


 思った以上に大変なことでした。

 この〈助っ人〉というのはギルドが見聞を広めるため、様々なギルドへ人材を派遣することができる制度です。

 正式なギルドメンバーというわけではなく、所謂外部委託ですね。将来的にする方もされる方もありうるので、まず学園で経験できるようにした制度となっています。


 そしてギルド〈エデン〉では、あまりの裏方業務の多さにこの〈助っ人〉制度を利用することにしたのですが、現在夏休み中と言うこともあって人が集まらなかったのです。

 そこで応募を待つよりこちらからスカウトしに行く形にしたようですね。


 これは軽い気持ちで受けたのは失敗だったかもしれません。

 ですが、セレスタンさんには素材集めなどでいつもお世話になっています。なんとかしてあげたいです。


「分かりました。少し心当たりに聞いてみます。でもあまり期待しないでくださいね?」


 とりあえず〈生徒会〉に相談してみることしました。




「というわけなのですが」


「うーん。それは〈生徒会〉のメンバーで参加できる人はいないのではないでしょうか?」


「ですかー」


 早速〈生徒会室〉でチエ先輩に聞いてみたらそんな言葉が返ってきました。

 そうだと思いました。〈生徒会〉はお忙しいギルドです。それに〈生徒会〉のギルドは〈助っ人〉みたいなものです。見聞を広めるという経験なら〈生徒会〉にいればいくらでも積むことができますしね。


「アルストリアさんとシレイアさんも」


「わたくしも参加してみたくはありますが、さすがに〈生徒会〉と掛け持ちは難しいと思いますわ。荷が勝つとも言いますわ」


「わ、私もそう思います。ハンナ様とは一緒に仕事してみたいですが……、それは〈生徒会〉でもできますし」


「そうですよね」


 残念ながら諦めるしかなさそうです。

〈エデン〉の業務は、なんだかすごく大変そうなので仕方ありません。


 あれだけの作業をこなせる人材。

 どこかにいたような、いなかったような。なんだか〈生徒会室〉の端っこにあった机が少し気になりました。


「うーん。とりあえず、今日のお仕事に行ってきます」


「いってらっしゃいですわハンナさん」


「き、気をつけてください」


 2人に見送られて手を振り替えしながら、私は〈生徒会室〉を後にしました。


 お仕事というのは他でもありません。

 先日のゼフィルス君との約束です。

 中級中位ダンジョンボスの攻略のお誘い。その準備を万全にしなければいけません。


 中級ダンジョンはここからが本番とも言われる中級中位ダンジョン。

 今までは足手まといで、連れて行ってもらっていた感が強かったですが、それではいけないと思います。

 私もたくさんのアイテムを用意して万全の準備をしてボスへと挑みたいのです。


 ということでまずは素材を手に入れにいきましょう。

 セレスタンさんの相談も大事なので同時進行です。


 ということで〈採集無双〉のメンバーにも来ていただきました。


「あ、ハンナさん、待たせてしまいましたか?」


「おいおいモナ、その言い方はなんかやらしいぞ」


「べ、別にやらしくないですよ!?」


 初級ダンジョンに入るための施設〈初ダン〉の入口で待ち合わせていると。やって来たのは【ファーマー】のモナ君をリーダーとしたパーティ〈採集無双〉の5人です。

 モナ君は【コリマー】のアンベルさんにからかわれてますね。確かにモナ君の発言は恋人との待ち合わせに使われる常套句です。気をつけないと、女の子はそういう所に敏感なのです。


「ハンナさん、今日はお誘い嬉しいです」


「私もですよサティナさん、一緒出来て嬉しいです」


 真っ先に私のところに歩いてきたのは【アイテム士】のサティナさん。相変わらず表情がよく読み取れませんが、なんとなく喜んでいるのが分かります。


「ソドガガさんとタイチさんも、今日はよろしくお願いしますね」


「………よろしく」


「よろしくハンナさん! いやあ、ハンナさんと一緒にダンジョンに行くのなんて久しぶりなので楽しみです!」


【炭鉱夫】のソドガガさんは相変わらず口少なく、逆に【フィッシャー】のタイチさんは陽気に手を振ってきました。


 今日はこの5人と初級中位ダンジョンの1つ〈野草の草原ダンジョン〉に行こうと思っています。


 欲しい物はもちろん〈ディフェリタンD〉の素材です!

 私の切り札。たくさん集めますよ!

 そのために私も参加します!


「みなさん集まってくださりありがとうございます」


「ハンナさんのためですから」


「そうそう。ハンナちゃんにはたくさん恩があるしね」


 モナ君とアンベルさんがありがたいことを言ってくれます。

 私は少し髪をいじって照れをごまかし、今日の目的を告げました。


「というわけで、今日はこの素材が欲しいんです。たくさん、あるだけあればよしです」


「それでハンナさんもダンジョンなのですね」


 サティナさんの言うことに私は力強く頷きました。

〈採集無双〉の方々は最近人気があって注文が相次ぎ、なかなか新しい注文がしにくくなりつつあります。もちろん私たち〈旅の道連れの錬金店〉を優先してくれますが、大量注文は少し難しいみたいです。

 なので、ここは私が一緒に行こうと思ったのです。


「今日はよろしくお願いします」


「任せてください、ハンナさん」





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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
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