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【本編書籍化】ゲーム世界転生〈ダン活〉EX番外編~ハンナちゃんストーリー~  作者: ニシキギ・カエデ
第四章 ハンナの大変化する日常編!

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#191 本編#988。みんなで露店であーんで解決。

日曜日なので本日3話投稿!

まだ読んでいない方は1回バック!




 ギルド〈エデン〉がついにAランクギルドになりました!

 私は見ているだけでしたけど、ゼフィルス君が「ハンナのコテちゃんも役にたったぞ。ありがとなハンナ」と言ってくれたので貢献出来たみたいです。


 さて、〈エデン〉がAランクに昇格し、本格的に冬休みが到来しました。これで少しはゆっくり出来るのかな?

 そんなこと思うなか、〈エデン〉がまずしたのはお引っ越しです。


〈学園出世大戦〉Aランク戦で1位だったので、6箇所あるAランクギルドハウスの中から最初に選ぶのは〈エデン〉になりました。


 Aランクギルドハウスは4棟が新築です。

 その中からダンジョンに近い、利便性の高い立地にあるギルドハウスをゼフィルス君たちが選び、その日のうちに引っ越しです。


 Bランクギルドハウスに引っ越してきて2日で再度引っ越すなんて、とんでもないですよね。

 荷造り以前に荷解きも最低限しかしていなかったので引っ越し準備なんてほとんど必要ありませんでした。


 Aランクギルドハウスに着いてどんどん荷解きしていきます。

 錬金工房はこれから作らなければなりません。それはゼフィルス君にお願いするとして、その間の錬金と〈エデン店〉はまた臨時出張店を出すしかないようですね。臨時出張店を出すかどうかセラミロさんに聞いておきましょう。


 ここで出来るのはせいぜい簡易の錬金セットによる錬金か、ハイスラリポマラソンくらいでしょうか。

 早く〈エデン店〉をリニューアルオープンさせたいですね。


 そんなことを考えながら引っ越し作業を終えると、その日はこれで解散になりました。


 翌日になると〈学園出世大戦〉は終わっていました。

 どうも昨日引っ越ししている間に終わってしまったみたいです。

 ですがお祭り騒ぎはまだまだ継続中で、今日も露店がたくさん出ていました。


 後学のためにこれは食べておかなければなりませんね。


「おはようハンナ」


「おはようゼフィルス君。ゼフィルス君も露店で朝ご飯?」


「おう。こりゃ食えるだけ食わないとな」


「えへへ、そうだよね~」


 私もゼフィルス君も露店が大好きです。だって美味しいんだもん。

 他のギルドメンバーさんはお貴族様が多いからでしょうか、あまり露店に積極的では無いのですが、ゼフィルス君は露店に積極的に足を運ぶ派なのでチャンスでもあるんです。


 Aランクギルドのギルドマスターとなったゼフィルス君にチラチラ視線を向ける人は多いですが、ゼフィルス君は気にしません。いえ気が付いていないが正解でした。ゼフィルス君はそのままで良いと思います。


 気にせず露店を楽しみます。


「う~ん、これ美味しいよ! ゼフィルス君もどうかな?」


「おう、あーん」


「はい」


「ほふほふ、うん、こりゃ美味い!」


「でしょう!」


 昨日は慌てちゃったけど、今日は覚悟完了してあーんです。

 少し恥ずかしいですが、なんだかデートっぽくて凄く心がいっぱいになりました。


 ふと視線を感じてちょっとそっちの方を向いて、またゼフィルス君の方を見て、また二度見しました。そこにシエラさんとリーナさんがいたのです!?


 わ、忘れていました! 今日は4人で行動していたんでした!


「ゼフィルスはずいぶんハンナと仲良しなのね。あんなに自然にあーんで食べさせるなんて」


「やっぱり最大の障害はハンナさんですか。いえ分かっていましたが」


「ひゃあ! そ、そんなこれは、つい――」


「つい、であーんをする仲なのね?」


「なんだか手慣れていたように見えましたわ。ゼフィルスさんも迷いが無かったみたいですし」


「き、気のせいですよ~」


「そ、そうだぞ。ほら、シエラたちもどうだ? あーん」


「え? いえ、でも」


「ほら、シエラ遠慮するな、あーん」


「あ、あーん」


 ああ~、やっぱりゼフィルス君はゼフィルス君です。

 私があんなに覚悟したあ~んをあんな容易くやっちゃっています。


「さ、次はリーナだな。あーん」


「わ、わたくしもいただいて宜しいんですの! あ、あーん」


 しかもお二人にです。残念、ゼフィルス君の独占はここまでのようですね。

 ここからはギルドメンバーで楽しみます!


「うん。美味しいわね」


「これは美味ですわ!」


「な! これ無茶苦茶美味いよな!」


「喜んでもらえてよかったですよ~ここはオススメだったんです」


 4人で屋台を回って午前中は食べるだけ食べて楽しみ、午後からは新しいギルドハウスへと向かいました。


 今日は午後から冬休みのブリーフィングをすることになっていたんです。

 私とゼフィルス君は遠くて帰れないけど、帰省する人もいますからね。スケジュールを確認したり、ギルドの方針を決定しなくちゃいけません。


「それで以前の夏休みでイベントをしたように、冬休みもやるぞイベント!」


「「「「おおお~!!」」」」


 また、あの夏休みのイベントや思い出作りのように、ゼフィルス君は冬休みも何かイベントを計画しているみたいでした。


 みんなで話し合って、エクストラダンジョンの1つでもっとも難易度が高いという〈秘境の温泉ダンジョン〉。通称〈秘境ダン〉へ行くことが決定したんです。


〈秘境ダン〉は上級モンスターが登場するダンジョン。ちょっと危険なところでもあります。

 ですが、ゼフィルス君はすでに対策を考えていました。


「万全を期すために、全員上級職になっておこうか」


 それは、ギルドメンバー全員を上級職にすることだったのです。





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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
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