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【本編書籍化】ゲーム世界転生〈ダン活〉EX番外編~ハンナちゃんストーリー~  作者: ニシキギ・カエデ
第四章 ハンナの大変化する日常編!

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#158 楽しかった学園祭も1日目2日目と過ぎていきます

日曜日なので本日3話投稿!

まだ読んでいない方は1回バック!




 学園祭1日目は慌ただしくも過ぎていきました。

 貴族様を抑えてくださった学園長先生には感謝です。


「別に感謝しなくて良いと思いますわよ? 原因は学園側なのですし、むしろもっと早く対処に動くべきでしたわ」


「そうだね~。私たちが変装して活動していた時間があったんだから、その間に貴族様を纏めておくべきだったよね」


 でもアルストリアさんとミーア先輩は辛辣でした。

 珍しくシレイアさんも、こちらは悲しんでいるようでさっきから私の腕を掴んで離してくれません。


「あの、シレイアさん?」


「いやです」


「はい……」


 どうやら私が連れて行かれてしまうと思ったようです。うるうるした瞳で見上げてきます。

 ここまで自分の意思を主張する姿は珍しいのでもう少しこのままにさせてあげることにしました。


 午後のパレードは午前のように予想外のトラブルも無く終わりました。

 どうやら学園長先生はあのユーリ殿下の発表から様々なインフォメーションやニュースを使って通知していたようで、学生さんには私に押しかけたらペナルティを言い渡していたようです。


 貴族様は〈学生手帳〉を持っていませんからインフォメーションやニュースを見ていなかったみたいですね。

 ちゃんと学園長先生は動いていました。

 でもアルストリアさんとミーア先輩の評価が覆ることは難しいみたいです。


「当り前ですわ。一歩間違えば、ハンナさんと卒業を待たずして突然お別れを言い出されるところでしたのよ!」


「あの、アルストリアさん。気持ちは嬉しいのですが、恋人ではないのですから」


「ハンナさんは大事なお友達ですわ! 突然のお別れなんて、絶対に許しませんわよ!」


 アルストリアさんがとても熱くなって私の言うことを聞いてくれません。

 同様にシレイアさんもパレードが終わってからも腕にひっついて離れなくなってしまいました。頼みのミーア先輩は。


「え? 〈生徒会〉関係で応援? 今から? マジ? もうチエちゃんなにやってんのよ~」


 と嘆きながら先ほど〈生徒会〉の応援に向かいました。どうやらトラブルみたいです。

 でも私たちは遊んでて良いそうです。どうやら、こういう応援は上級生の仕事という暗黙の了解みたいなものがあるようです。学園祭中に下級生に手伝ってもらうだなんて上級生として恥ずかしいことなのだとか。


 あれ? じゃあミーア先輩は?

 あ、生徒会選挙活動なら問題無し? そういうものなんですか。


 結局その後は夜の学園祭を3人で回りました。

 シレイアさんは手を離してくれないので、食べ物を食べる時はあーんです。ひな鳥をお世話する親鳥の気分はこんな感じなのでしょうか?


 ミーア先輩はすぐに戻ってきてくれたので色々楽しめたようです。ただ、シレイアさんのあーんを羨ましそうな目で見ていて、結局あーんのしあいっこをしました。

 なんだかんだありましたが、学園祭1日目は楽しかったと思います。


 2日目も朝と夕方にパレードです。

 まだまだ生産職さんの作製した衣装を始めとしたあれやこれや、未発表のものが溜まっていますからね。3日目までに全部着ますよ。


 一応2日目は夜にも後夜祭でパレードが企画されていますが、私たちは不参加ですね。

 あれは別物のパレードらしいんです。学生がやっているのではなく、どこかの歌劇団とかがしているプロのためのパレードで、夜の11時まで回っているそうです。

 学生は夜11時が一応消灯なので、参加は不可、というわけです。

 でも、今日は消灯を過ぎて起きていても「今日くらいは」と見逃され怒られないみたいですが。


 そんなわけで2日目の夜は私の所属するギルド〈エデン〉の宴会に参加することにしました。


 学園祭中のみ開放されている貴重なエリア、屋上で宴会です。

 みんなで学園祭中に買ってきた食べ物を食べました!

 ミーア先輩からもお裾分けをもらったので、夜景を楽しみながらいただきました!

 外から見えるパレードが輝いていてとても綺麗でした。


 ミーア先輩のお裾分けは大好評だったとここに記しておきます。


 あとゼフィルス君、乾杯しすぎ!

 楽しかったけどね。


 学園祭3日目、最終日です。


 本日もパレードでアピールです。

 ちゃんとミーア先輩を車両の上に乗せ、生産職の方が宣伝用にと自身の限界に挑んで作製した煌びやかな装備を着せて、とっても目立つようにして魅せます。

 だからパレードを見てくれるみなさん、私ではなくミーア先輩を見てくださいね?


「あれが〈生徒会〉の生産隊長候補者、か」


 あ、聞こえました。今聞こえましたよ。

 ちゃんと見てくださる人は見てくださっているのです。

 どうかミーア先輩をよろしくお願いいたします!


「え? ハンナ様が生産隊長の候補なのか!?」


 そこの方、違いますよ。違いますからね?

 私では無くミーア先輩のことです!


 私はプラカードにしっかりと「私は生産隊長に立候補していません」と書いて掲げておきました。


 ふう、これで安心でしょう。


 最終日のパレードは午前のみ。

 午後は学園祭恒例の大イベント、〈迷宮防衛大戦〉が行なわれます。





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