表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【本編書籍化】ゲーム世界転生〈ダン活〉EX番外編~ハンナちゃんストーリー~  作者: ニシキギ・カエデ
第四章 ハンナの大変化する日常編!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

148/207

#147 相談事。頼りになるのは幼馴染のゼフィルス君!

本日3話投稿!

まだ読んでいない方は1回バック!




 学園祭の出し物はどうすればいいのでしょうか?

 それとお世話になっていますローダ先輩やフラーラ先輩、チエ先輩には何をお返ししたらいいのでしょうか?


 こんな時に頼りになるのはゼフィルス君です。

 というわけで、私はいつもの朝のちょっとした時間、ゼフィルス君に相談しました。


「というわけなんだよゼフィルス君。何か卒業する先輩への贈り物に良いものってないかな?」


「ハンナのポーションなら誰だって喜ぶと思うぞ?」


「そ、そうかな?」


「もちろんだ。ハンナのポーションにはいつも助けられている俺が保証する。それだけじゃない。ハンナのアイテムは上級ダンジョン攻略に必要不可欠なものだ。俺たちが順調に上級ダンジョンを探索し続けられるのも、ハンナが頑張って俺たちの装備のクオリティを強化してくれて、さらには消耗品もしっかり良いのを揃えてくれたことが大きいぞ」


「そ、そんな褒めても何も出ないよゼフィルス君。えへへ」


「そのはにかんだ笑顔だけで十分だ」


 もう、今日のゼフィルス君はどうしたのかな?

 なんだか褒め殺しだよ。すっごく褒めてくるんだよ。もう照れちゃうよ。


 でもポーションかぁ。確かに消耗品だし、少なくとも邪魔にはなりません。

 贈り物としてとても良いと思います。さすがはゼフィルス君です。


 私も〈エデン店〉を開いた最近は〈魔薬(まくすり)錬金〉という二つ名が定着してきていて、ポーションの売上げはとっても好調ですし、ポーション作りには自信があります。

 だからお世話になったみなさんのために各種上級ポーションをプレゼントしたいと考えました。

 やっぱりゼフィルス君に相談して良かったです。


「それはそうと、ということはハンナは学園祭では別行動になるのか?」


「う、うん。そうなっちゃうかな。ゼフィルス君も忙しいんでしょ?」


「だな。俺たちは警邏の仕事をすることになった」


 私とゼフィルス君は専攻が違うので、こういうお祭りの時は別行動になってしまうのがちょっと悲しいです。


 ゼフィルス君たち〈戦闘課1年1組〉は学園祭当日、とっても混雑が予想される学園の警邏のお仕事に協力することになったみたいです。

 今年は〈転職制度〉が導入されて高位職がとっても増えた年ですから、学園の注目度がとても上がっているらしいのです。

 ゼフィルス君たちの仕事も急遽決まったとのことでした。


「でも最終日の〈迷宮防衛大戦〉は〈エデン〉で出場するからできれば見に来てくれ」


「うん! 勝率低いって聞いてるけれど、ゼフィルス君なら大丈夫だよ! がんばってね!」


「おう!」


〈迷宮防衛大戦〉は学園祭の花形で、3日間ある学園祭の最終日にアリーナで召喚出来る最も強いボスと学生が戦うイベントです。でも学生側が勝つ勝率は多くて1割くらいって聞いているのでとても難しいらしいです。でもゼフィルス君なら簡単に倒してしまいそうな気がするのは、きっと気のせいじゃないと思います。


「ところでハンナは何をする予定なんだ?」


「私はミーア先輩に付きっきりで学園祭を周りながらミーア先輩のアピールかな」


「生産隊長立候補のアピールだっけ? そういえばパレードの一部も使うんだよな?」


「うん。立候補者は許可さえあればパレードの乗り物に乗ってアピールして良いんだって」


「それじゃあ、警邏中の俺らと会うこともあるかもな~」


 ゼフィルス君の仕事は警邏、交通誘導も兼ねていますからパレードの通る道に他のお客さんが入らないようにするのもお仕事なんだそうです。

 パレードに参加するのなら会えそうですよね。ちょっとワクワクしてきました。


「ということはハンナは補佐か。ミーア先輩を着飾ったりする感じか?」


「うーん。その辺どうなのかな? ミーア先輩は基本学園の制服で良いって言っていたけど。やっぱり衣装チェンジした方がアピール出来るかな?」


「もちろんだぜハンナ。この世界にはありとあらゆる衣装が有り、マリー先輩のような衣装チェンジが得意な人だっているんだ。生産職を司る〈生徒会〉その生産隊長をアピールするなら取り入れた方が良いと思うぜ」


「そうだよね。あ、でも予算あるかな?」


「なければ無いで交渉次第じゃないか? 作るのは生産職なんだから、ミーア先輩が当日〈パレードではその人の、またはそのギルドの装備を着てアピールします〉的なことを言えば、是非自分の作ったあれそれを着てくださいってむしろ生産職の方から言ってくるだろうぜ。何しろ未来の生産隊長が自ら装備してアピール(宣伝)してくれるんだ、言ってこないわけがない」


「な、なるほど~」


「それに〈生徒会〉が(つかさど)るのは生産職だろ? 生産職の票は超重要だぜ? 自分たちで生産の代表を決めたんだから文句も出にくいだろうしな」


 さすがはゼフィルス君です。

 私と同じ年で同じ村出身と思えないくらいゼフィルス君は博識で、こういうことをアドバイスしてくれます。

 今日はゼフィルス君に相談して本当に良かったです。

 早速ミーア先輩に言って着せ替え人形、じゃなくって、ミーア先輩を着飾るとしましょう。

 当日まであまり時間は無いですし、早く生産職さんのところに行かないとですね。


 私は授業を受けた後、早速ミーア先輩たちにゼフィルス君のアドバイスを伝えました。

 ミーア先輩は恥ずかしがって遠慮していましたが、そうはいきません。

 私たちも協力するのですからしっかり成果を出してもらわないと困ります。

 見た目も大事だって〈生産専攻〉ではしっかり教わりますからね。

 着飾りますよ~。


 まずは【服飾師】のギルド、〈ワッペンシールステッカー〉からです!

〈ワッペンシールステッカー〉ギルドは生産職の中でもかなり中心的存在らしいので、まず話をしに行くギルドとしてはここだと思います。


 さあ、行きますよ~。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ