隠れんぼ〜依代と能力の隠れんぼ〜
『隠れんぼ続編です』
『今度は……』
『さて、本編へ……』
『どうぞ!』
家で一人隠れんぼをする事に。でも違う。今回は誰も居ない家で降霊術的な事を
依代はぬいぐるみに、霊を下ろすことにした
ただの興味で行う。怖いとも思わないけど、これによって超能力的なのを授かると言う噂
本当ならそれはそれで面白そうと
「私としましょ……私が勝てば力を。私が負ければ体をあげる……さぁ……始めましょ……」
私はそう告げて
「最初は貴女……私は隠れるから見つけて」
私はその場から離れていく。その時に何か異形な存在が居たことに気が付かずに
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
隠れて暫くして物音がなり始めていた
辞め方は無い。勝つには朝までに見つからない。それだけ
「本当ならね……」
実際は信じてない。だからこそ
「物音?」
ガタッの音が鳴り響いた。確認したいが出るべきではないと判断して鳴り収まるのを待った
暫くして光が差し込んで
「朝……」
気が付くと朝となっていて私は出て儀式を終わらせる事にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近嫌な感じがした。何か気持ち悪いモノが私の中に居る感じがした
「……お祓い行こ」
着替えていこうとすると体が動かなくなり
「……っ……」
腕を掴まれてる感じが。何も無いのに……嫌な感じが……嫌な冷や汗をかく
行かないと……そう思った時に体が吹き飛ばされた
「うぐっ……」
壁に叩きつけられ私はその場で座り込む
『……みいつけた……』
その声が響くと私の目の前に人間とは思えない色白の少女が私の頬に触れていた
『約束……』
振り払おうとしたら腕を握られて壁に押さえつけられる
「終わったはず!。何で!」
彼女は私を優しく
『終わってない……全て夢』
その瞬間に辺りが真っ暗になり
『さて……混じろう……素敵な存在に』
ゆっくりと口付けをされた。彼女の中に何かが流し込まれて私はそれを飲み込んでいく
時計を見ると一人隠れんぼから行った時間から一時間しか経ってなかった
幻影を見せられていた?
油断した?
「……負けた……」
彼女から唇が離れると私はそう呟いて口元から黒い何かを垂れ流した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……」
真っ暗な部屋で立っていた。朝日が登りきると私は生まれ変わる
それを阻止する為に私の中に居る異形な存在を追い出さないといけない……
でも、それも不可能。完全に私の体を手に入れて支配しきり
「悪い気分じゃない……」
あの隠れんぼは嘘だった。それは私が証明した。だって……
「これは……隠れんぼでも何でもない……」
下を見ると赤い血で描かれた魔法陣みたいな何か。私の手首には赤く染っていて、自らの手で私は切った
全てはこの幽霊と1つに……
1つ?。思考は可笑しくないのに
いや、可笑しい……おかしいのに……
違和感しか……
「そっか……手遅れ……」
私はそう感じてゆっくりと意識を手放した……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「少女行方不明?」
ある日突然消えた少女行方不明事件
その少女が突然消えて、存在すらも痕跡すらも無い
ただ、少女が消えただけが残っていた
「そう。やっていた噂が……」
その時に人形を抱き抱えた少女が通り過ぎる
「あれ?」
だけどその少女はすぐに消えて、そして何事も無かったかのように会話を始めた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「貴女の存在は噂と共に消える。ねぇ」
フードを深く被った少女は人形を抱えた少女を見て
「……別に。柊愛夏」
少女はそう答えた
「くすくす。時間の狭間に囚われて隠れんぼの餌食にでも……面白いね。能力は?」
少女は首を横に振り
「……何も無いただのほら話。強いて言うなら……貴女の存在が異質で逆らえないぐらい」
彼女は微笑み
「私も貴女と同じ。今は違う。こんなデタラメな噂を流す奴を探し殺すだけ」
少女は微笑み頷いていた。そして、そのまま次の瞬間には消えていた
残ったのは、隠れんぼに使用した依代となった人形だったモノだけ
『今回も同様に皆様の思った事が答えです』
『なので意味が分からないや、訳が分からない、意味不明等もこの話の答えになります』
『さて……3回連続でこう言ってるので……答えは……』
『答えは存在しません』
『その為に答えを求めても答えはありません。皆さんが感じ思った事が3作品の答えです』
『終わりはありません。ある限りは存在します』
『でも、この話はその一部。とあるアニメで言う、欠片と同じ』
『やり直しも繰り返しもありませんが……1つの世界の複数の世界。それがこの世界です』
『と、喋りすぎました。それでは今回の話はここまで』
『次の機会まで……』
『またね!』