第1話
一部グロテスクな部分が含まれます。読むときは気をつけてください
この世界の人間は他人を蹴落としてまでも自分の欲望を叶える。本当に最悪な生き物だ。だからこの世界は腐りかけている。全て人間のせいだ!!
ここに一人の青年がいる。名は「雨黒」彼はこの世界を変えるかもしれない
丁度午後の2時くらいであった
「佳奈・・・久しぶりだな・・・今日来たのはお前をこんな目に遭わせた奴に復讐するときがきたんだ・・・やっとだ・・絶対復讐するからなお兄ちゃんを見てろよ!!」
そこにある「矢自澤佳奈」の墓場の前で語りかけていた
その夜
「こんにちは!みなさん元気だったかな?今日は佐宮高校の同窓会に来てくれてありがとう!」
「おおー久しぶりだな!」
「お前!懐かしいな!」
「あ!久しぶりね!」
「本当!何年ぶりかしら・・」
みんなが同窓会で喜んでいる。
「佳奈はいないのよね・・」
「気にしない方がいいよ・・・だってウチらが少しいじめただけで自殺するような奴よ!そんな心が小さいような奴は気にしなくて同然よ!」
「あいつは多分今頃地獄にいるわよ」
「オホホホホホ!」
「何言ってだか・・・あいつは相当戦ったのに・・・」
「でも、お前はそれを止めなかったんだからお前も同類だよ・・」
「何だと!」
「お前だって止めなかっただろ!」
「だって俺はあんなの眼中になかったし・・」
「お前な!!」
二人は喧嘩になった。
「おい!やめろよ!」
「こんな時に!!」
「死人の話なんかいいよ・・・」
「あいつは今天国にいるんだよ!」
「地獄よ!」
「うるせー佳奈は・・まだ・・・」
「生きてるとでも」
「・・・・・」
その時だった、コンポから
キューキュー
「・・・何だこの音は?」
「うるさい!」
「何コレ?」
「止めろよ!」
キーン
「う・うあああああああ」
その男は自分の手首を切断した。
「何やってんの?」
「うわあああ!」
それを見たせいかみんなが同じことをしている。
「きゃ!痛い!」
そして39人の生徒は全て自分の手首を切った。
その同窓会場の中一人だけ無傷の奴がいた。
それは「雨黒」
「お前は・・・・何故?」
「醜いな・・お前らみんながいじめていたことを知っていたのに今頃になってそのことで揉める・・バカバカしい。腐った愚民共には良い罰だ・・・」
「お・・前・・・俺の・・クラ・・スにい・たか?」
「俺は佳奈の代理だ・・・」
「まさかお前・・・」
「お前も次は争うなよ・・・・来世でな・・・」
「・・・ぐは!」
その男は死んだ
「これで39人死んだか・・・・フハハハハ!!」
雨黒は去っていった。
その数十分後、警察がきた。
「何だコレは・・・・」
「これは恐らく精神崩壊です・・みんな催眠術にかけられ死ぬように命令されたので死んだと思います。」
「しかし、催眠術をどうやっ・・・・」
キーキキー
「まさかこのコンポが・・・・・」
「音声分析してみます!!」
翌日
「昨日、ホテル内の会場で同窓会中に39人が一斉に心中をしました。原因はその時に流れていた音楽によって催眠術をかけられたもようです。」
そのニュースをみて雨黒はつぶやいた。
「立つ鳥跡濁さず」
そして雨黒はまた復讐のシナリオを作っていた。