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1話~冒険者ギルド

腰ががが・・・

俺は今街の中にいる。正直簡単に入れるとは思ってなかったのだが、意外とすんなりと入れて楽だったよ。この街は【アローン】という街らしい、ここの冒険者ギルドに向かっている。そこら辺の事は門番に聞いて分かっている。

 さて面倒ごとに巻き込まれなければいいのだがな。


ギルドの中は想像以上に騒がしかった。酒場と兼用なのだろう、依頼を終えて一杯引っかけたり打ち上げをしたりと色んな人たちがいた。俺はギルドには登録しに来たから受付へと向かう。・・・さっきから嫌な視線を感じるがテンプレかな?

「いらっしゃいませ!本日は依頼の登録でしょうか?」

「いや冒険者の登録を頼みたい」

 そういうと受付嬢は驚いた顔をした。やはり27歳でこういうのに登録するのは遅すぎるのだろうか・・・

「あ!そうなんですか!?失礼ですけど貴族の方ですよね?」

 俺の服装を見ながら聞いてきた。あぁ服装がこの世界の物より上等で、良い服を着ていたから貴族と間違えたのか。

「違います、ただの旅人ですよ。それで登録はできるんですか?」

「違うんですね!大丈夫です。それではこの紙に必要事項を記入してください!書けないなら代筆もしますよ!」

「代筆をお願いします」

「わっかりました!それじゃぁ名前と年齢を教えてください!」

 やけに元気でテンションの高いお嬢さんだ、人気があるんだろうなぁ。

「名前は・・・八雲で27歳です」

「ヤクモっと、で27歳っと・・・えっ?」

 おや?訝しげにこっちを見てきたぞ、なんかあんのかねぇ。こっちも相手を見ていると受付嬢は手を振りながら

「お兄さんが27歳にしては若いなぁっと思っただけです!・・・・・はい!これがギルド証です。ギルドに関して説明しますね!冒険者はGFEDCBASランクがあり、始めたてはGランクから始まりSランクが最高になってますね!依頼の失敗には違約金が発生することもあるので無理な依頼はしないようにしてください。Sランクになれるように頑張ってくださいね!後は冒険者通しのもめ事にギルドは基本的に関与しないので注意してくださいね」

「そうですか、わかりました。それでは失礼し「ちょっとまてよ」ます・・・」

 受け取り帰ろうとしたのだが後ろから肩をつかまれ止められた。

「そんな歳で冒険者になろうってんだからよ、家ではどうせただのごく潰しだったんだろ?そんな奴に冒険者なんて出来ねぇよ。仕方ないから俺様のパーティに入れてやるよ!もちろん雑用係としてだけどなぁ!」

 高笑いしながらふざけたことをぬかす馬鹿がここにいた。こんな勧誘で入る奴はおらんだろぅに・・・

「断る、それじゃぁ帰らしてもらうぞ」

 帰ろうとしたが無理だった・・・

「あ?んだとテメェ!人が親切に入れてやろうとしてんのに生意気な態度とってんじゃねぇぞおっさんがよぉ!!・・・もう一度だけ聞いてやるよ、パーティに入るよなぁ?」

 睨みを利かしてきながらもう一度言ってきた、だが何度言われても同じなだ。

「断るといっただろう、悪いが新人が欲しいなら他を当たってくれ」

 あまり波風立てたくなかったのだがこの返答はコイツにとって許容できるものではなかったみたいだ。

「人が下手にでててりゃ調子に乗りやがって、俺様が誰かわかってねぇようだな!Cランク冒険者のランガス様だぞ!お前のような登録仕立てのやつとは格が違うんだよ!それでも断るってのか!」

「あぁそんな奴は知らん、興味もない・・・いい加減帰らしてもらうぞ」

「テメェ・・俺様を本気で怒らせたみたいだな、表に出やがれ!思い知らせてやるよ!」

 ランガスとやらは表へと出ていった。すかさず受付嬢が

「ヤクモさん!謝って何とかした方がいいですよ!あの人はランガスといってCランク冒険者で素行は悪いですけど腕はたちますから危険です!」

「ふむ、だがあの手の輩に頭を下げる気にはならんなぁ、調子に乗られそうだからな。行かないのも面倒になりそうなんでさっさと行ってきます」

「あ・・」

 まだ何か言いたそうだったが、聞かずに外に出た。

 

 外に出ると周りには既にギャラリーが多数集まってきていた。野次馬どもが・・・

「ちゃんと出てきやがったな、もう謝っても許さねぇぞ。ボコボコにしてからこれからずっと雑用としてこき使ってやるからな」

 笑いながらしょうもない事を言ってきたのだが、まぁそういうことしても特にギルドは何も口出さないという事か。ならば・・・

「俺が負けたらお前に従ってやろう、だが俺が勝った場合はどうする?」

「・・・は?くく、はーはっはっはっは!お前が俺に勝つだと?冒険者なり立てのやつがCランクの俺様に勝てるわけねぇだろーが!もしお前が勝ったなら俺の持ち物全部やるよ、そんなことは100%あり得ないがな!」

 あいつ自身も周りも爆笑の渦だった。だがこいつらは全員馬鹿か?俺が冒険者なり立てとはいえ、全く戦闘ができないような言い草だぞ。

「了解だ、俺が負けたらお前に従う。俺が勝ったらお前の持ち物は全て俺のものという事だな」

「さっさとボコボコにしてやるよ!行くぞコラぁ!!」

 言うやいなや斧を振り上げて突っ込んできた、これくらったら俺死ぬぞ?殺す気か?当たる気は微塵もないがな。横に避ける

「避けるのは上手いじゃねぇか!」

 縦に横に振り回してくるが遅い、簡単に避けれる。周囲もランガスが勝つと思っていたのだろう、異様な雰囲気になってきている。

「おいおい避けられまくってるぞ」

「ランガスのやつ負けるんじゃねぇ?」

「いや避けてるだけじゃ新人も勝てねぇからまだわからん」

「・・・・」

 これでCランクか、ランクは当てにならんという事か。ならばもう終わらせようこの茶番劇を。

「この・・・はぁはぁちょこまかと動きやがって、さっさと死にやがれぁ――」

「甘い」

 縦の大振りを最小限に避け、相手の顔を掴み地面に思い切り叩きつける!

「が!?・・ぁ」

 どうやら意識を失ったようだ。まさかの結果に周囲も呆気に取られて皆口々に色々と言っているみたいだ。

「大口を叩いていた割には一撃で気絶か、賭けは俺の勝ちだな。持ち物は全てもらうぞ」

 気絶したランガスの体を探りなにを持ってるか探す。探したが袋1つしか見当たらず、中には金貨とかがそこそこ入ってるだけだった。後はこいつの斧と服、それに他の場所に置いてある物だな。

「まぁ金はそこそこあるみたいだからこの袋と斧だけでいい、服と他に置いてある物は勘弁しといてやる」

 俺は誰に言うでもなくそう告げると斧と袋を持ち適当な宿を探すためにその場から去るのだった。


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