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株式会社『走馬灯』  作者: yurina
3/4

天国からのプレゼント その3

4部完結の第3部です。



『では、山田ゆうき様。これよりお客様の『やり残した事』をお手伝いさせていただきます。あちらのスクリーンを御覧くださいませ。』



・・・・・・・・・


『ゆうき・・・私はどうしたらいいの?いったいどうしたら・・・』



『小百合!小百合!俺は・・・ここに・・・』


『山田ゆうき様、奥様にいくら声をかけても、現実世界には干渉出来ませんので。』



その時・・・玄関のチャイムが鳴った。


ピンポーン!ピンポーン!


『はぁい、すぐに行きます。』


小百合は玄関を開けてみたが、そこには誰も居ない。


『いたずら?・・・あれ?これは何?・・・封筒?』



山田ゆうき様


この度は、当社『走馬灯』をご利用くださいまして、誠にありがとうございます。


ご応募いただいた件につきまして、お話を進めさせていただきたいと考えております。


つきましては、なるべく早くに下記の場所へ品物を取りに来ていただけば幸いです。


よろしくお願いいたします。



『なんだろうこれ?ゆうきが私に内緒で何かをしてたって事?よく分からないけど・・・行った方が良さそうだよね』



・・・・・・・・・


『こんな所に何があるのかしら?』


『山田小百合様でいらっしゃいますか?』


『はい。そうですけど・・・御手紙の方ですか?』


『山田ゆうき様よりお預かりしている物がございます。』


『ゆうきから?何ですか?』


小百合は・・・青い封筒を手渡された。


『では、山田小百合様。私は失礼致します。』


『あの・・・ちょっと・・・あれ?もう居なくなった』


小百合は、手渡された青い封筒を空けてみた。


・・・・・・・・・



~小百合へ~


俺達の思い出の場所を覚えていますか?


その場所の電話ボックスに大事な物が置いてあります。


探してみてね。 ~ゆうき~



・・・・・・・・・


『私達の・・・思い出の場所・・・』



小百合は、海が見える公園の高台に来ていた。



『ここは、ゆうきと初めて会った場所。そして・・・ゆうきが私にプロポーズしてくれた場所・・・』


小百合は、電話ボックスを探した。


『あった!ここよね。』


小百合は、電話ボックスの中を調べてみた。


すると、不思議に違和感のある電話帳を見つけた。


小百合は、電話帳を開いてみた。


そこには『鍵』と『番号の書かれた紙』が挟まっていた。


『◯◯銀行って書いてるけど・・・』


小百合は、◯◯銀行へ行った。


『すいません。山田と申しますけど・・・』


『山田様、本日はどのようなご用件でしょうか?』


『あの~・・・この『鍵』は、こちらの銀行の物ですか?』


『あぁこれは当店の貸金庫の『鍵』ですね』


『・・・貸金庫?』


『はい。貸金庫の番号はお持ちでしょうか?』


『たぶん、これだと思いますが・・・』


・・・・・・・・・


店員に連れられ、小百合は貸金庫の前にいた。


『ご利用が終わりましたら、店員にお声掛けください。』


小百合は、おそるおそる貸金庫の扉を開いてみた。


中には・・・白い小さな紙袋が入っていた。


小百合は、店員に挨拶をし、紙袋を家に持って帰った。




次で完結となります。

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