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秘密結社のお姉様!?  作者: 折上莢
さくらふぶき編
55/71

おうち文化祭終了

夕食後、千春お待ちかねのデザートの時間。


「はい、〝ネコパフェ〟です!」

「! えっ、か、かわいい…!」


大きめのグラスに盛り付けられたパフェ。丸く乗せたアイスに薄く切った苺を刺して猫の形にした。

無気力さんと烈は「パフェは甘すぎる」ということなので私と同じホットケーキに。千春と碧流はパフェ。碧流はうさぎがいいと言うので、急遽バナナでうさぎのパフェを作った。


「よくそんな甘そうなもん食えるな…」


烈は渋い顔をしていたが、千春と碧流は幸せそうだった。

その後、お化け屋敷も楽しんで、おうち文化祭は終了した。お化け屋敷は無気力さんが本気で、千春が悲鳴を上げたときはその声にびっくりしてしまった。そのあと大爆笑した無気力さんは千春に殴られていた。


学校の準備をしていると、部屋のドアがゆっくり開いた。


「お姉ちゃん、一緒に寝てもいい…?」


一番にお風呂を済ませた碧流が、毛布を抱きしめながらおずおずと入ってくる。いつもは千春のところと行き来しているのに、今日は珍しい。


「? いいよ。お化け屋敷怖かった?」

「…、うん」


ふと気づく。さっきから碧流と視線が合わない。お化け屋敷の時は、千春と一緒にきゃあきゃあ言いながら楽しんでいたのに、なんだか今は元気がない。


「碧流? どうしたの?」


顔を覗き込むと、やっと碧流と目が合った。エメラルドグリーンの瞳が、じぃっと私を映す。

その瞳が、一回だけ、揺れた。


「…ううん、なんでもない」


笑顔で首を振る。しかし、その笑顔は見たことがないほど辛そうで。何か言わなきゃと言葉を探すうちに、碧流は私の手を引いてベッドに入った。

ぴったりと私の腕の横で丸くなる。顔は見えない。明日聞いてみようと思いながら、その黒い髪を撫でつけた。


次の日の朝、碧流はいなくなっていた。


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