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秘密結社のお姉様!?  作者: 折上莢
かかし編
17/71

…おい、姉御

「お姉様! あそこの雑貨屋さん可愛いです!」


千春が指差した一角には、可愛い雑貨屋さん。

犬や猫がぐでんと伸びたぬいぐるみや、ふわふわしていそうなブランケットなどが棚に並んでいる。


「お姉ちゃん、あのネコ可愛い!」


ぐでんとした黒猫を抱え、キラキラした目で此方を振り返る碧流。

私は、その隣に寝そべった三毛猫を棚から引っ張り出した。

目は半眼で、今にも「だるい」と言い出しそう。


「…無気力さん見てこれ」

「んー? うわあ怠そうな猫だね」

「凄い似てる」

「…姉貴、もしかして俺に似てるって言いたい?」


勿論と頷くと、そんなブサイクじゃない! と棚に戻された。


「ていうか、その無気力さんって呼び方どうにかならない?」

「えぇ…だって、私の中ではもう無気力さんで固定されちゃってて」


む、と頬を膨らませられたがこればかりは仕方ない。今となっては遥希って呼ぶよりしっくりくる。


「…おい、姉御」


烈が声を潜めて、私を入り口から死角になる棚の裏に引っ張る。


「どしたの?」

「さっきのタートルネック、いる」


ついと指差した先には、入り口の前にあるベンチに座ったタートルネックの人。

背筋を伸ばし座っている。視線は、雑貨屋に注がれている。

じぃっと。何かを、狙うように。


「…声掛けてみる?」

「姉御馬鹿かよ」


失礼だな、リーダーに向かって。


「…千春と碧流には言うなよ。あいつら、ポーカーフェイスできねーから」

「碧流はともかく…千春もできないの」


神妙な顔をして頷く烈。

千春の方を見ると、鼻歌を歌いながらマグカップを見ている。


「まあ…見られてるのは私達じゃないかも知れないし。あんまり酷いようだったら、声掛けるしかないんじゃない?」


そう言うと、烈は渋々「そうだな」と答えた。

ルビーは、こちらを見ている。

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