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秘密結社のお姉様!?  作者: 折上莢
かかし編
14/71

…ただいま。痛い


扉を開けた途端、飛びかかってくる千春。

避けきれなかった私は、ばたんと後ろに倒れこむ。


「…ただいま。痛い」

「どっ、どこが痛いのですかお姉様! まさか帰りがけにあのくそとれじゃーずに…!?」

「いや違うかな」


降りてくれ。何でもかんでもとれじゃーずのせいにするんじゃない。


「ち、ちはる! 降りて! 私もおかえりって言うの!」

「はいはい千春降りようねー。碧流も離れようねー。姉貴潰れてるからねー」

「ほら立て千春。姉御の顔凄いことになってんぞ」


渋々私から離れる千春。

スカートに付いた埃を払いながら、私は靴を脱いだ。


「…姉貴さ」

「何?」


神妙な面持ちで顎を撫でる無気力さん。

何、何かあった?


「スカート、長くない?」


そんなことかよ。


「うちの学校、元々こういうのなの。踝から五センチ上までっていう校則なの」

「もっと短くしてはどうだろうか」

「絶対しないからね」


そもそも、スカートが長いからこの学校に入ったようなものなのに。

私はそもそもスカートが嫌いだ。


「? お姉様、もしかしてオシャレとかしないのですか?」

「えっ、うん。興味ないかな…」


千春の瞳が大きく見開かれる。

それとほぼ同時に、肩をガシッと掴まれた。


「それはダメですお姉様!!」

「…はい?」


烈がどんまいとでも言うかのような目で見てきた。

待って。千春の行動がおかしいのはいつものことだけど待って。嫌な予感しかしない。


「こーなったら今日はお姉様の服も見繕いましょう!」


ほら当たった! 嫌な予感が当たった!


「さーて行こうか」

「お買いもの!」


るんるんな碧流と案外乗り気な無気力さんが外に出る。


「置いてくぞ」

「さあさあ行きましょうお姉様!」


ポケットに手を突っ込んだまま顔だけこちらに向ける烈と、私の手をぐいぐい引っ張る千春。


「…はいはい」


そして、教科書ケースを放り投げ鞄を背負い直す私。


「Lancelot、ショッピングモールに出撃です!!」

「わーい!」


…女の子達はテンションが高いねぇ。


「姉御も女だろ」

「姉貴というより最早お婆ちゃん」

「何か言ったか無気力」

「イエナニモ」



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