サーマルランナウェイ
掲載日:2015/09/19
蛍光灯の下。
山積みになった本。
繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し。
蛍光灯に焼けた本。
山積みの陰の下。
ぱら、ぱら、ぱら、ぱら。
一心不乱に目を通す。
意外とつまらない三文文章。
頭を割って入ってくる。
その分理性が消えていく。
世界を否定。
あなたを否定。
僕も否定。
隣の部屋の物音。
上の階の足音。
下の階の咳払い。
じっと身構えているだけで、どんどん頭が痛くなる。
それは、煮詰まっている証。
じっと身構えているだけで、どんどん視野が狭くなる。
それは、周りを見ないから。
本は、何も話さない。
通った目に、ハイタッチするだけ。
ドライになった角膜が、水を忘れてヒートアップ。
瞬きすら、何も出ない。
もう、眠くない。
加熱した頭の中身。
かき氷だってシーズンオフ。
暴走する妄想力。
まるで世界を手に取るように。
サーモスタットが壊れた耳の奥。
赤い冷却水が、今日も回ってる。
ランナウェイって、逃げてる感じがする。
何となく。
響き的に。




