表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

超短編

いつかの恋人。

作者: しおん

街が賑やかに飾られた頃、僕は決まって思い出す。

幸せだったあの時の、彼女が生きてたあの頃を。



プレゼントは指輪だった。

重いかもしれないとは思っていた。けれど、プロポーズするにはやっぱり指輪でないといけないと思ったのだ。



結局、その指輪は引き出しの奥。ホコリをかぶって眠りについている。僕ももう、それに触れることはないだろう。


綺麗なまま、思い出にしておきたいのだ。

今の自分が過去の自分を汚しているみたいで、昔のものに触れる事はどうしてもできない。



何十年も前から知っている駅前通りのイルミネーションは、年を重ねるごとに少しずつ豪華になっていった。

恋人たちが手をつなぎ闊歩するこの道は、独り身の僕に孤独を再認識させる。



30年。

月日が過ぎ去るのは案外早いものだった。

でも、僕の記憶はあの頃からうごいてはくれない。



読んでくださりありがとうございます。



いつの恋人URL:

http://ncode.syosetu.com/n5238ci/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ