07:そして伝説へ。
「ファナ。ルース」
「「はい。」」
双子の竜が声を振るわせて返事をする。
「仲良くするのよ。」
「「はい。」」
既に竜人となっている双子は最後にルーファが面倒見た二人だ。
丁度グアスランドさんにあった頃のルーファくらいかな?
あれから数千年の時が経ち色々な事があった。
一番大きな事は何だったろうか。
僕の立場が変わった幾つかの出来事を話しておこう。
魔王退治。
これは勇者と聖竜。それに聖女や稀代の魔法使いと大剣士が6大竜王の協力の元、女神の祝福を受けた武器で倒した出来事。
魔力溜りの除去、その最終過程で魔力を一カ所に集める必要が発生し、その時に魔王が発生した。
これを前もって知っていた僕らは周囲に影響を及ぼさない様に6大竜王に守ってもらい(6大竜王の協力)、ルーファ(聖竜)の世に乗ったエネザベートさん(稀代の魔法使い)、イブキ(キョウさんとイヴさんの息子・大剣士)が雑魚を退治そこに僕の魔導具等を使って回復及び補助をしたのがサルーンさん(聖女)。
余計な事をさせない為に僕(勇者)は竜刀グアスランド(女神の祝福を受けた武器)に最大魔力を込めて
待機。魔王の姿が確認できた瞬間に一撃で倒した。
これが本当の話しなのだけど、もし影響が出た場合に備えて周辺の国に注意を促していたのが良くなかった。退治後、勝手に勇者による魔王退治の話しを作られていた。
本人達が積極的に話さなかったのも良くなかったんだと思う・・。
何はともあれこれを気に僕達は勇者だとか聖竜だとか言われる様になった。
そのおかげでルーファはルファの国王を退位する事ができたので嬉しかったらしいけどね。
「カリラ。苦労をかけるね。」
「楽しみなだけです。」
ルーファの別れはまだ続いている。
このカリラはとある平原の管理をしている闇竜だ。
その平原にはこれまでに存在しなかったモノがいる。
グール・レイス・スケルトン・リッチといった所謂アンデットといわれるモノだ。
彼等の発生原因となったのは戦争。
魔王を倒し、徐々に魔獣の存在が薄れるにつれ人の生活範囲は増えていった。
それに伴い人が増え、必要となる資源も増える。
悲しい事に人を含めた資源を求めて争うのは地球に置ける人間と何ら変わりがなかった。
争いは繰り返され、興国もあれば亡国もあった
それでも今は戦争の様な事は無い。
切っ掛けは、アンデットの出現。繰り返された争いにより地に怨嗟が溜まって彼等は生み出された。
皮肉なことに、肥沃で開発が簡単な平地はアンデットの住処となり、争いを繰り返していた国が一国滅んだ。
それを期に戦争に発展する様な諍いは納まり、人の住まぬ山や海へと人は進出して行った。
また、戦争の為に開発されて来た魔導具や魔法の研究によりダンジョンを作り出す事ができる人ができたのは人類に取って僥倖だった。
無闇に自然を荒らさなくても、ダンジョンという資源の宝庫から必要な物を得られる様になったのだから。
一応、この世界におけるダンジョンへ使える魔力の総量は決まっているのだけど、今の所その限界には達していない。
ともあれ使ったエネルギーより得られるエネルギーが多いダンジョンというものは凄いと思う。作った創世神が自分の力を増やす為だと言っていたけれど、それでも人の為になることは間違いない。
地球にもあれば良かったのにと思わなくもない程に・・・。
「アビス。あとはよろしくね。」
「お任せ下さい。」
アビスとは現在のルファの国の代表。
ルファよりも真面目で、よく働くというのがルファの国の文官達の評だ。
各国との関係の順調であり、その手腕はここ数代の代表の中で一番だとも言われている。
それだけでなく、宴会や祭り等で国民の評判も良いし、仕事の定休や有給制度の導入により臣下の人気も高い。
「ルーファ様・・。」
「おばあちゃん・・・・。」
「ルーファ・・。」
皆が涙を浮かべる中、ルーファの体から力が抜けて行く。
いくら聖竜となっても世界の理に属している以上、その命は有限だ。
ルーファの死をもう止める事はできない。
「皆、長生きするのよ。」
そう言ってルーファは静かに瞼を閉じ、その長い人生の幕を引いた。
「ルイジュ・・・。」
「ここにいる。」
「これからもいっしょだよ?」
「ああ。そうだな。」
ルーファは魂と成って僕の側にいる。
友であり、魂の繋がりを僕達は持っている為にこのような事ができるのだ。
僕がハーフエルフから神に成った時にルーファも望めばそれが可能だったけど、彼女はそれを選ばなかった。
竜として生き竜として死ぬ。
それが望みだった。
この魂を世界の輪廻に戻す事は容易い。
僕との魂の繋がりを切れば勝手に世界が取り込むだろうし、僕が輪廻に送る事もできる。
けれども、しない。
「皆をまたせちゃった?」
「そんなことはないさ。」
これから僕達は旅立つ。
この世界が安定し、女神達との間にできた子供達にこの世界の管理を任せる事ができるようになった事に加えて、少年神の元に充分な力が蓄えられた為に新しい世界を創造するそうだ。
僕達はそれを補佐する事になる。
それを繰り返すうちに僕達も創造神に成れる可能性があるらしいけれど、今の所は気にしていない。
新しい世界に一緒に飛び立つ。
今はそれだけで充分。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたとしたら幸いです。
結局、最後まで予定通りの更新はできませんでした。他にも反省点は多いのですが、とりあえず毎日更新を騙るのはやめて、別の方式にしたいと思います。
章が溜まったら更新とか?
文章全体の流れもや設定もちゃんと記録しておかないと分けわからなくなりますよね・・。
途中でメモっていたノートが消えたときは心が折れかけました。
言い訳でスイマセン。
また別の作品でお会いできたら嬉しいです。
ありがとうございました。
2014/12/03 105秋
OMAKE
—LASTステータス—
—ルイジュ・ブラッド(−−)—
契約:竜刀グアスランド(創世神、六女神、七竜)
種族:新神 Lv99
職業:女神達の旦那様、創世神補佐
スキル:『不死』『神聖』『魔法』『創神』『神の書庫Ver,flee』『交神』『神の贋作』『飛行魔法』 Lv10
称号:『殉教者』『神子』『天駆ける者』『神言』『創世神の加護』『老地竜の祝福』『老地竜の弟子』『若風竜の祝福』『若風竜の友』『自然魔術を極めし者』『ダンジョン踏破者』『人を越えし者』『ダンジョン創造者』『建国者』『女神達の寵愛』『英雄色好』『神人類』




