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10:神様のフィーリング

 エネさん達が僕のステータスを確認している間に新しい称号に着いて調べてみた。


 『創世神の加護キミハボクノモノ』:創世神の加護を与えられた人に現れる称号。各種魔法とスキルに少し補正が付くが隠す事はできない。お気に入りオモチャが他の女神に取られない様に創世神が作り出したもの。


 魔法とスキルへの補正はありがたいけれど最後の一文。「他の女神に取られない」ってそもそも少年神あいつの物になったつもりもないのだけど・・・

 それに出会った頃に比べて随分と性格が変わってきた様に思える。


 「しかしこの加護は初めて見たな。両親が隠していたのもわからんではない。」


 「珍しいのですか?」


 「ああ私は聞いた事が無い。」


 「僕も。」「私もです。」


 この三人が聞いた事が無いのならやはり珍しいのだろう。それに説明を見る限り、今新しく作った可能性すらある。


 「三人とも他言無用だぞ。すくなくともルイジュ君が大きくなるまではな。」


 エネさんに言われて三人で頷く。

 

 「子供のうちに珍しい称号を持っていると変な事を考える馬鹿がちょっかいを出して来る可能性もあるし、私の方でも気をつけておきます。」


 「頼んだ。」


 そういえば、


 「こちらの方はどなたなのでしょう?」


 「あっ。」


 「ご挨拶がまだでしたね。私の名前はサルーン・「サル子だ。」」


 「サル子ですか?」


 「違い「そうだ。私達の一番下の妹だな。」」


 ことごとく言葉を遮ってエネさんがニヤリと笑う。


 「サル子様。僕はルイジュ・ブラッドです。よろしくお願いします。」


 「ルイジュ君まで・・・。よろしくおねがいしますわ。」


 多分末子とうことで皆にいじられているのだろう。


 「私は普段物品鑑定の仕事をしていますので何かお尋ねになりたい事があったら役所の方に来て下さいね。それでは仕事に戻りますので失礼しますわ。」


 そういって扉を開いて外へ出て行った。


 「サル子ありがとう。」


 「サルーンですわ!」


 そんな姉妹のやり取りが微笑ましい。


―称号『風の女神シルフィードの加護』『光の女神ソールの加護』を得ました。―


 「は?」


 「どうかした?」


 「いえ。なんでもないです。」


 突然流れたアナウンスに声が出てしまった。今回こそ称号を得た意味が分からない。


 「そういえば神様の加護ってどういう時に貰える物なのですか?」


 わからないので二人に聞いてみることにした。


 「うーん。はっきりとはしてないのだよねぇ。」


 「生まれた時から持っている者は例外として、精霊と契約した時や魔法を覚えた時に貰った人も居る

。あとは崖から落ちて助かった時に『風の女神シルフィードの加護』を得ただとか、海を漂流して助かった時に『水の女神ウンディーネの加護』を得たなんて話しもある。教会で祈りを捧げている時に得たという話しもあったな・・・。」


 「夜勤ばかりで『闇の女神ルーナの加護』を得たなんて話しもあったね。」


 「あぁそうだな。」


 「なんか結構適当なんですか?」


 「学者の中には女神達の気まぐれで与えるなんて言う人もいるから、あながちルイジュ君の言う事は間違いでは無いかもしれないね。」


 「気になるなら昔まとめた物があったはずだから貸してあげよう。」


 「ありがとうございます。」


 「なに研究に協力をしてもらっているのだから当然さ。」


 「研究は何をしているのですか?」


 聞いてなかった気がする。


 「言っていなかったか。今は固有魔法と通常魔法、精霊魔法の共通項と差異。それに固有魔法の通常魔法による再現だ。」


 「僕は魔力と物質の関係だね。わかりやすい所では水魔法の水はどこから来るのかって話し。」


 「そうなんですか・・・・。」

 

 固有魔法がどれくらいあるのかはわからないけれど、その共通項を見つける事すら難しそうだ。


 「よくわからないかな?今はわからなくても大丈夫。まだ三歳なのだしこれから勉強して行けば良いだけさ。」


  そんな事を考えながら黙っていると、カルアさんは僕が意味を理解できなかったのかと勘違いしてフォローしてくれる。

 

 「ついつい忘れてしまうけれどまだ三歳なのよね・・・。」


 エネさんも同意してくれるけど僕自身忘れてしまう事があるのでしょうがないと思う。


 「取り合えず加護もわかったし今日も飛んでもらおうかな。それで終わったらサル子の所で飛行魔法のLvが上がってないかチェック。暫くはその繰り返しだ。あとは魔法の勉強と言いたい所だけど、その前に読み書きからか・・・。」


 「まぁ徐々にやって行けば良いんじゃない?」


 「教える事は苦手だが・・・・。」


 エネさんの声を後ろに聞きつつ中庭へと向かう。

 (飛びながらでもLvUpの条件に付いても調べた方が良さそうだな。)


 夕方まで飛んでもやはり気持ち悪く事は無い。

 エネさんは見張っていてくれるけれど付きっきりでなくても良いのではないかと思える程の安定感で浮いていられる。もう数日したらここを離れて飛んでみたいものだ。


 Lvについて『神の書庫ハクタクニナリタイ』でわかった事は次の通り。

・種族LvとスキルLvがあります。

・一応称号にも隠しでパラメーターを付けるけど、どうするかは各担当のフィーリングで。


 スキルのLvUpの条件について

・使う度に経験値が溜まってLvが上がります。

・他のスキルや称号の効果によって必要経験値が変わります。

・個人の才能でも必要経験値が変わります。

・経験値は数値化しません。各担当のフィーリングで。


 種族LvのLvUp条件について

・行動によって経験値が溜まります。

・行動にはスキルの使用、魔法の使用、訓練、日々生きて行く事、敵を倒す事等、生きて成した事全てが含まれます。

・他のスキルや称号の効果によって必要経験値が変わります。

・個人の才能でも必要経験値が変わります。

・経験値は数値化しません。各担当のフィーリングで。



 各担当も気になるが、フィーリングとかで世界を回してしまって良いのだろうかとも思う。

 今の所わかっているのは魔法使用を続けることでLvが上がるらしいので、他のスキルの上がり方を参考にして行くしか無いのだろうか。個人的には自由に飛べる様になりたいのでさっさと上げてしまえとも思うのだけど・・・・


 他のスキルLvの上がり方だけど、エネさんが貸してくれた例の資料にあった。資料には固有魔法と称号の得た時期に合わせてLvUpの時期が書いてあったのでそれを参考にしようと思う。それに固有魔法の場合最初から多少Lvが上がっている場合もあるらしい。それを知っていればもう少しLv上げておいたのに・・・。

 まぁどうせ才能に左右される部分も多いみたいなので、何か言われたら僕は飛行魔法の才能があったのごり押しで通すつもりだ。前例がないのだし誰にもわからないだろう。



 部屋に帰って寝るまでの間「各担当」とやらについても調べてみたけれどいまいちよくわからない。各女神と言う場合もあれば、世界保存機構だとか創神力循環器とか少女神々チビーズなんてのもある。更には言葉というよりはイメージだけのものもあってお手上げだ。





 さすが神のフィーリング。







神様の名前も適当です。

(パラケルススやラテンっぽいのが混ざっているじゃないかとか四元素説とずれているんじゃないとか考えたら負けです。負けなんです。)



—ステータス— 

—ルイジュ・ブラッド(3)—

種族:ハーフエルフ Lv01

職業:

スキル:『無形魔法』 Lv01

固有スキル:『神の書庫ハクタクニナリタイ』『神通信(オリヒメトヒコボシ)』『神の贋作カメンノキミ』『神託カミサマノヒトリゴト』『飛行魔法』 Lv10

称号:『殉教者ムサシボウベンケイ』『神子エルニーニョ』『天駆ける者コノソラハボクノモノ』『神言ヒフミウタ』『創世神の加護キミハボクノモノ』『風の女神シルフィードの加護』『光の女神ソールの加護』


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