第三十二章54 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】54/【前半ラブエピソード?11】10
その後、少年は、一騎当千の活躍で魔物を全て追い払った。
父王は、
「ありがとう少年。
君のおかげで国が救われた。
何とお礼を言って良いのかわからない。
君はこの国の英雄だ」
と言った。
少年は、
「まだ、この魔物を先導した奴が居る。
そいつを追う。
無礼討ちはその後にしてくれ」
と言った。
「無礼討ちなんて、滅相も無い。
君は恩人だ。
お礼をさせて欲しい。
どんな物でも与えよう。
何でも言ってくれ。
君はそれを手にする権利がある」
「いらないよ。
さっきも言った通り、自分の実力を試したかったからだ。
国を救いたかった訳じゃ無い。
【万能師】としてどれだけ出来るか?
それを試したかっただけだ。
目指しているのは最強の【万能師】。
伝説の【万能師】になることだ」
「おぉ・・・
伝説の【万能師】か。
なるほど、君にぴったりの名称だ。
では、国の一大事が再び起きた時、君は妃の中にいる我が娘と結婚して、国を復興させると約束してくれないか。
大占術では16年後に再び、国に危機が訪れると出ているんだ。
頼む。
娘と結婚してくれ」
「・・・わかったよ。
結婚でも何でもしてやるから、とにかく、黒幕の探索をさせてくれ」
「約束だぞ」
「だから解ったって・・・」
と言うやり取りが当時あったという。
その後、【別の万能師】を追って、返り討ちにあい、記憶を失った。
それが現在の【芳一/竜都】である。
当然、【芳一/竜都】はその事を覚えて居ない。




