第三十二章53 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】53/【前半ラブエピソード?11】09
【芳一/竜都】の戦いぶりを見て、【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】は彼こそが【万能師】では無いかと思い始めた。
そこで、彼女は、母妃から聞いた昔話を彼に話すことにした。
16年前、国を救ったたった10歳の少年の話をだ。
16年前10歳だったと言う事は、現在は26歳になっているはずであり、丁度、【芳一/竜都】の見た目の年齢と合っている。
だから、もしかして・・・
と思い話したのだ。
もしかしたら思い出すかも知れないと思って。
16年前、【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】の国をたくさんの魔族が襲って来た。
主犯は、【別の万能師】だったが、当時は解って居なかった。
国が傾こうとしている時、10歳の少年が、
「僕がこの国を救う。
僕は僕の力を試したい。
だからお礼も入らない。
ただ、助けるだけだ」
と言った。
当時の父王は、
「そなたの様な少年に何が出来ると言うのだ。
もう、おしまいだ。
国は滅びる。
それを待つしか無い。
時間の問題じゃ」
と諦めていた。
その時、バチンと父王のほっぺをひっぱたいた。
10歳の少年がである。
父王は、
「ぶ、無礼者・・・」
と言うが、少年は、
「無礼討ちをしたかったら後でいくらでも受けてやる。
それより、国のトップが簡単に諦めるな。
あんたが生きてりゃ、国はいくらでも立て直せる。
国ってのはそう言うもんだろ。
国は土地じゃねぇ。
人だ。
人が居りゃ、国なんて何処でも勝手に出来るんだ。
諦めなきゃいくらでも戻せる。
あんたは石にかじりついてでも諦めるなんて口にするな」
と叱咤激励した。
父王はその言葉に心を入れ替えたと言う。




