第三十二章49 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】49/【前半ラブエピソード?11】05
『うっく・・・』
【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】はまた、涙が出た。
こう見えて泣き虫なのだ。
男は、
「まぁまぁ、これも何かの縁だ。
俺がしばらく付き添ってやるから。
俺の名前は、【竜都】。
あんたからみたら、異国の戦士だ。
よろしくな」
と言った。
【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】は、
『異国の戦士・・・』
と言った。
「そ。
異国の戦士だよ。
旅をしている。
こう見えて、記憶喪失でね。
俺のルーツを探している。
そのついでで、あんたのサポートをしてやるよ」
『記憶喪失?』
「そ。
あんたは世の中で一番不幸って顔してるけど、あんたは大切な思い出とかいっぱいあるんだろ?
だから泣いている。
俺なんか、何も覚えてないんだぜ。
こっちの方が不幸だと思うけどな。
解って居るのは、【万能師】ってのが49人居て、その内の1人が俺の記憶を奪っているって事だけ。
それと【50人目はいらない】って言葉だけだな。
何の事か意味がわからないが、【万能師】が49人居るって事は50人目も居るのかもしれないな」
『私の国は滅んだんです』
「そっか。
それは悪かった。
それも凄い不幸だな。
ひとりぼっちって点では一緒かもな。
俺はあんたみたいに泣き虫じゃないけどな」
『黙りなさい。
無礼ですよ』
「あんた、ひょっとして高貴な身分の子か?
ボロボロだが、よく見ると良い生地使ってるし・・・」
『私の事は良いのです。
それより、【万能師】を探すのに協力なさい。
これは命令です』
「やだよ。
そんな頼み方ならな。
ひょっとしたら命がけかも知れない。
そんな危ない事するのに、命令口調の奴に従いたくないよ」
『・・・解ったわ。
その・・・お願い・・・します』
「よく出来ました。
任せておけ。
あんたをその【万能師】とやらに送り届けてやるよ」
と言う話になった。




