第三十二章47 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】47/【前半ラブエピソード?11】03
『ねぇねぇ、お母様、お母様。
【万能師】ってどう言う人なの?』
幼い頃の【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】はそう母妃に何度も聞いていた。
母妃は、
「そうねぇ・・・
【ルクレツィア】はまだ小さいから・・・
でもね、貴方よりも10歳しか違わない、少年がね、この国の危機を一度救ってくれているの。
生まれつき、万能の力を得ていた彼は、何も褒美をもらわずに立ち去ったわ。
ただ、お父様はね、ある約束をしたの。
当時、私のお腹に居た貴女。
国がもう一度危機に陥った時は、貴女と結婚をして国を再興して欲しい。
大占術師の占いにはもう一度、国に危機が訪れると出ていた。
そして、生き残るのは貴女だけだと。
だから、国を復興させるには、貴女とその【万能師】が結婚する必要があるの。
つまり、貴女のフィアンセが、その【万能師】って事ね」
と言った。
幼き、【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】は、
『え~ん・・・
やだやだやだぁ~。
お母様達が死んじゃうのやだやだやだぁ~。
だったら、私、結婚しないぃ。
いつまでもお母様達と一緒にいるぅぅ』
と駄々をこねていた。
母妃は、少し困った顔をして、
「そうね・・・
いつまでも一緒よね。
良い子ね。
本当にそんな事が無いと良いね。
ごめんね。
変な話をして。
でもね、一回は聞かせないと駄目なの。
これは必要な事なのよ。
記憶の片隅でも良いから覚えておいてね」
と言っていた。
幼き頃の記憶を思いだし、【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】は、
『お母様。
必ず、【万能師】を探します。
【ルクレツィア】は16になりました。
【万能師】と結婚して、国を復興させます』
と人知れず宣言した。




