第三十二章46 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】46/【前半ラブエピソード?11】02
『はぁはぁはぁ・・・
お父様、お母様・・・
何で・・・
何でこんな事に・・・
悔しい・・・
でも、私自身ではどうする事も出来ない。
探すのよ、あの噂の【万能師】を・・・』
女性が1人走りながらそうつぶやく。
女性の名前は、【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】だ。
彼女は亡国のプリンセス。
たった今、国を侵略者達によって滅ぼされたばかりだ。
父王は、
「よいか、【ルクレツィア】。
伝説の【万能師】を探すのだ。
・・・ありとあらゆる事を為したとされる【万能師】。
彼の力が必要だ。
彼とは約束をしている。
彼と夫婦になり、国を再興してくれ。
頼む、【ルクレツィア】。
妃と王子達も全員殺され、残る我が実子は、お前を残すのみとなってしまった。
もはや、お前が死ねば、国が本当に滅んでしまう。
生き延びるのだ。
生き延びて、彼を探せ。
必ず・・・国を・・・再興して・・・」
と言って事切れた。
【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】は、
『お父様ぁぁぁぁっ・・・
・・・ぐすっ・・・
お父様、私、その人の事、話でしか聞いた事が無いんですよ。
どうやって探せと言うのですか?
お父様・・・』
とつぶやくもすぐに追っ手が現れ、身一つで、逃げ出してきていた。
その時、着ていたドレスも今はボロ雑巾の様な状態になっている。
大事な所はかろうじて隠れている程度のボロ服。
今はそんな状態である。
【ぬいぬいくるみん/ルクレツィア姫】はとにかく、母妃に聞かされていた、【万能師】の情報を手がかりに探すことにした。




