第三十二章31 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】31/【前半ラブエピソード?9】09
結局、【芳一/和真】に押し負けて、【スカルプチャドル/祈梨】は、この不思議な異世界を旅行先として変更する事にした。
宣言通り、小一時間ほどして戻ってきた【トチル】に、ここを旅行先にすると告げた2人は、折角だから、楽しむ事にした。
【スカルプチャドル/祈梨】は、
『意外だったわ・・・』
と言った。
【芳一/和真】は、
「え?
何が?」
と聞いた。
『強引な所があるんだなって思ったって事よ』
「そうかなぁ・・・?」
『そうよ。
今までの【和真】って私の顔色ばっかり疑っていた。
正直、つまんない人って思ってた。
告白してきた時の情熱を感じていて、別れようとも思った。
こんな話、貴方にして気分が悪くなるかも知れないけど、前の彼氏達と同じかな?って思った。
私の顔色ばかり気にして、私が喜びそうな事をする。
ただ、それだけ。
つまり、私が今、興味持っている事しかやらない。
新し味がないなって思ってた。
はっきり言えばつまんないって思ってた。
でも、今の【和真】は違う。
関西旅行に行こうって思っていた私の気持ちの外側。
この訳のわからない世界を旅行先にするって決めてくれた。
私じゃ、この選択は出来なかった。
【和真】だから出来た事だと思う。
・・・正直、不安はまだある。
だって、全然知らない事ばかりだもの。
その辺に立ってる木だって、全然知らない木だもの。
そりゃ、不安にもなるわ。
でも、【和真】は子供の頃の好奇心で見るって言ってくれた。
確かに私も成長して、たくさんの知識を得たわ。
だけど、知れば知るほど、好奇心みたいなのが薄れている気がするわ。
忘れていた子供の頃の純粋な好奇心。
それを思い出させてくれた【和真】には感謝しかないわ。
ありがとね、【和真】』
と言って、頬に口づけをしようとして止めた。




