第三十二章27 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達2】27/【前半ラブエピソード?9】05
とりあえず、手荷物として持っていた【スマホ】で連絡を取ってみる。
何処にも通じない。
電話もメールも届かない。
完全な圏外の様だ。
それもそうだ。
こんな見たこともない光景の場所と今まで居た世界が通じる訳が無い。
【スカルプチャドル/祈梨】は、
『どうなっちゃうの、私達・・・』
と不安を口にする。
【芳一/和真】は、
「だ、大丈夫。
僕が何とかするから・・・」
とは言うものの、【芳一/和真】自身も不安だった。
突然、訳のわからない場所に迷い込んでしまった。
食べ物は【グミ】くらいしか所持していない。
僕が旅行なんかに誘わなければ・・・
そう思うと後悔の念がよぎる。
だが、それは駄目だ。
ここから戻っても彼女は怖い思いをしたと思って、自分に三行半を突きつけるだろう。
それだけは嫌だ。
冗談じゃない。
こんな訳のわからない理由で彼女と別れてたまるか。
そう思ったら、変な勇気が出た。
「ご、郷に入ったら郷に従えだね。
とりあえず、今のこの状況を楽しんでみないか?
面白い発見とかもあるかも知れないよ
戻ったとき、怖かったねと思うより、
楽しかったねと思いたい。
だから、今を楽しもう。
サバイバルごっこだと思えば何とかならないかな?」
『え?
でも・・・』
「不安なのはわかる。
僕だって不安だよ。
でも、それじゃあ、前に進めない。
だから勇気を出してとは言わない。
せめて、今の状況を楽しむ様にしないか?
だって、敵とかに襲われた訳じゃないじゃん。
ただ、よくわからない所に来てしまった。
それだけでしょ?」
『うん・・・
・・・意外と頼りになるね、【和真】って』
「ありがとう。
君に後悔はさせない。
一所懸命、君を楽しませるよ」
と言う話になった。




