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セックスしないと出られない部屋に知らないオタクと突っ込まれてヤバい

作者: 中村慧

モンエナを飲んだら思いつきました。

 え、なに? 頭痛すぎてヤバいんですけど。飲みすぎじゃね。てか床落ちててウケんだけど。寝相どんだけわりいんだよ。


 は? ここアタシの部屋じゃねえじゃん。マジでサゲなんだが。意味わかんねえ。ここどこだよ、マジで。てか、広くね。ここもうアタシの部屋でいいわ。


 あ、なんか書いてあんし。


「……セックスしないと出られない部屋?」


 ふつーに意味わかんねえんだけど。キモくね、ふつーに。てか、いま何時だよ。遅刻したらのあに殺されんだけど。ヤバくね、これ。


 ……バッグねえんだが。スマホもねえし。どうやって電話すんだよ。マジありえねえから。


 あ、ドアあんじゃん。ヤバ。


 ……開かねえんだけどヤバくね、これ。普通にねえわ。


 え、マジどーしよ。のあ、普通にキレっよね。「今度遅刻したらマジねーから」って言われてんだけど。


「……あの」


 えキモ、なんかいんだけど。こわ。


 うそ、男じゃん。ウケる。


「……」


 なんか言ってる。全然聞こえねえ。ヤバ。お坊さんじゃね、これ。


「なんか言った?」


「……ドア、開かないんですね」


「開かねえよ、てめーだれだよ」


「……」


 は? だまんなし。意味わかんな。マジで。お坊さんやめろよ。コーデ最悪だし。


「もういいや、ここどこ?」


「……えと、わかりません。部屋で寝ていたはずなのに、その、起きたらこうなっていて、あの、それで、貴女がいて……」


布鈴(ぷりん)だから。は? 全然わかんねえんだけど」


「……その、つまり、僕ら、誘拐されたんじゃないかなって……」


 は。誘拐? ウケる。アタシたち有名人じゃん。


 いやふざけんなし。のあに殺されるっつの。


「いや、ねえから。帰りてえから」


「……そんなこと言われても。ドアが開かないんじゃ、窓もないし、その——」


『目が覚めたようだな。二人とも』


 おっさんの声すんだけど。ウケる。どこいんだし。


 てか、声デカくね。校長かよ。


『彼の言う通り。私は君たちを誘拐した。ドアも開かない。窓もない。当然、他に脱出の手段などない』


 え、ムズいんだが。マジで校長じゃね、こいつ。


『そう、君たちがセックスをしなければ、君たちは——』


『はいちょっとお父さん、いいかな?』


『え? いや、ちょっと……』


『——まもなく、芽室。芽室です——』


『——』


 え、終わったんだけど。てか、めっちゃ地元じゃん。シンデレラかよ。ウケる。


——————


 で、警察きてさ。なまら優しくて。アタシたちふつーに帰されたのね。なんか、めっちゃ実家近くて。電話した。


 のあさ、ふつーにマジころって感じだったんだけど。「帯広いる」っつってこれ話したら「てめーヤベえじゃん。マジウケんだけど」って許してくれた。実はさ、ふつーに遅刻だったんだよね。やっぱ校長だわ、あのおっさん。


 あ、四年くらいして上京してさ、新宿いたの。したらあの男いてさ。アゲじゃねって。でも、


「あいーーーーー」


 っつったら無視された。マジねーから。

続かないと思います。

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