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2-2

『もっと、もっと倒さないと、モンスターを


倒さないと!!』








キリヤは学校にも行かず狂ったように


ゲームの為に、街を歩き回っている











クラスメイトのテルコは


その日風邪をひき、早退する帰り道見慣れた顔を


見た。






キリヤである。


いつもの淡々とした表情でなく、


目は血走り、息づかいが荒く別人のようだ。





何かスマホを


触りながら歩きまわっている姿をみて


テルコは思った。



『彼ってあんなにゲーム好きだったのかしら。』







キリヤのレベルは


ぐんぐん上がっていく。



何かに取り憑かれたように


一日中歩き回ってゲームをしている






『イチカ、イチカ、イチカ、イチカ、イチカ

あああ!』














夜になった。




キリヤは

イチカが倒れた橋のたもとにいた。





『はあはあはあはあ』










月の綺麗な夜だった






キリヤは空を見上げて、思った













『イチカの呪いか、これは。』







その刹那、


モンスターとエンカウントした。








白い肌に銀髪の長い髪。


ワンピースを纏い、髪飾りをしたモンスターは


何か女神にすら見えた。








『強い。』




攻撃は全く歯が立たない。



『イチカが楽しいから、楽しいっていうから


楽しいから楽しいから楽しいから楽しいから


強い、倒せない、面白くない、あああああ!』


キリヤは叫んだ。







『別プレイヤーが乱入してきました。』


ゲームアプリにそんなメッセージが出てきた。





キリヤはあたりを見回す。






近くには、


他校の制服だろうか。


黒のセーラー服に、髪はショートカットの


女子高生が1人。


少しつりあがった目元にるり色の瞳


同い年くらいだが、妙に大人びた雰囲気である



控えめにいっても、美少女という言葉が似合う












『キミ、取り憑かれた?』


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