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1-3

キリヤくんと過ごした休日。


一緒にハンティングワールドができれば


一緒にいる口実になるよね。


キリヤくんはでも、ゲームはやってくれない。


悲しいな、さみしいな。


でもあんまりしつこい女だと思われたくない


キリヤくんにふさわしい女でいたいから。



キリヤくんにふさわしい女ってなんだろう?



私はキリヤくんのことをよく知っている




キリヤくんは無愛想だし、社交性はないけど


頼まれればなんとかしてあげたいっていう優しさ


がある






キリヤくんは、私の作るご飯を


煩わしく感じながらも黙々と食べてくれる


そんな優しい彼だから、彼好みの


あっさりめの味付けは外さないよう心がけてきた





1人暮らしなんだけど、


家はこぎれいで、いつもアロマのにおいがする


彼の制服にはそんなアロマのにおいが微かに


残っている




でもまだまだキリヤくんのことを知りたい


だからゲームに誘ったけどダメだった





土曜日にゲームで必要な命の結晶が、


つきて3日か。



ゲームに誘っても今は私もすぐにログイン出来ない



後1人ゲームに招待すれば、ゲームにログインできる




キリヤくんに頼んでみようかな



優しい彼だから、


私の楽しみであるゲームが出来ないってなれば


さすがにやってくれるかな



そうすればキリヤくんともっと一緒にいられるよ








今日キリヤくんと一緒に帰ろう


そうすればゲームをやってない私を見て気づくかもしれない









キリヤくんを追いかけた。



教室に行ったらもう帰ったみたい





校門を抜けて、


川をかかる大きな橋があるんだけど



そこまではキリヤくんと家の方向が一緒だから


急がないと



校門を抜けて一直線、走って、走って、走って




橋のたもとにキリヤくんがいる



私に背を向けて今にも橋を渡ろうとしている



ここから名前を呼べば気付くかな。


せーの


















『        』



あれ?声が出ない。


頭が揺れる。


視界がぐわんぐわん。


あれ?


なんで目の前に空が見えるの?


頭が痛い



コンクリートに寝てるの?私。

ああ、仰向けに倒れたのか



息が苦しいな



息が出来ない



どうして?なんで?




私、このままじゃ、、、














キリヤくんにまだ、思いを伝えてないのに。

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