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6.お勉強①〜私もやっぱチート!?〜


「ルマ」


「シャド!昨日逃げたでしょ!」


「悪い悪い」


 あの後、昨日の今日で聖獣の力の使い方について王様から教えて貰えることになった。そして此処は王宮の騎士の訓練所。特別に使わせてくれるんだってー。


「闇空虎様……近付き過ぎです」


 !?


 お父さんなんで!?……はっ!?まさか……!!


「アルまだあの事を根に持っているのか……」


「!うるさいですシェル!そんな事無い!!」


 拗ねた……。いや実はさ?私が初めて喋った言葉は『ママ』でこれはまだ納得できたらしいんだけど……私が2番手に『シャド』って呼んじゃったんだよね……。


 もう、ジェラシー燃やしまくりで大変だったよ……。煉獄の騎士って渾名が本当によく似合う火を無意識に出しちゃうし……。


 まぁ、あれは流石に可愛そうなことをしたと思ってる。……シャドにもね。シャド何にもしてないのにマウント取られてるんだもんずっと。


 私の親だからこそ無視ですんでるけど他人だったらもう、大バトルだよ!お父さんも人外的に強いし!どうなるか分かんないよ!


『そなたの父親どうにかならんのか……』


『うんうん……!!!ごめんね……!!!』


 念話で話しかけてくるシャド。本当にごめん……!!!


 ……。


 こういう時は……。


        ぎゅっ!


「お父様!」


「っ!なんだい?ルマ」


 ちょっと恥ずかしいけど抱きついてみる。……機嫌が治ったようで何より……。


「はははっ!大変そうだなルマ!」


 うん。大変ですよ王様……。助けてください……。


「ではシェル。宜しくお願いします」


「あぁ、ルマのことは任せておけアル。始めよう。……シド」


「ヒヒンッ!」


 !


 ぶわっと大きな風が吹く。シドの風の力かな?


 王様が剣を抜く。


「剣にシドの力が纏わりついてる?」


「あぁ、そうだよ。良くわかったね。聖獣の力は武器に込めて使うか、自らに取り込んで使うんだ。ただし、自らに取り込むのは負担が大きいから私は使えない」


「武器に込める……」


「うん。まずはそこから始めよう。ルマの武器も剣だね?」


「はい」


「闇空虎様との繋がりをイメージするんだ」


 繋がり……。何か掴めそう……。


 はっ!


 持っていた剣を闇がシュルシュルと覆っていく。そして、元はなかったはずの稲妻の模様があらわになる。……成功?した?


『……』


 ?


 あれ、みんなどうしたの?精霊達は『凄い凄いっ!』って褒めてくれてるのに……。


「っ!!2属性同時に使いよった……!流石愛し子だな」


「ルマ……!2属性同時に聖獣の力を使うことは出来ないこともないが出来たのは歴史上に数人しか居ないんだよ……」


「ヒヒーン……」


「え」


「私も風の力しか使ってなかっただろう?……これは……ルマは力を体にも取り込めるのではないか……?」


「確かにな……やってみろ。危なかったら私が力を奪い返すから多分大丈夫だ」


 多分って……。怖っ。え、精霊達も『多分、多分』って言ってるし……。え、良いからやってみろって?え〜。


 ……。


 体にシャドの力を取り込むイメージ……。うーん……感覚的な事なのかな?さっきはすぐに出来たけど流石にこれは……。


 !?


 目が……熱い?


「っ!頑張れルマ成功しそうだ!!」


「!」


「ヒヒーンッ!!」


 っ!


 ……。


 成功……した……?


『!』


「よく頑張ったなルマ!」


「鏡を見てご覧」


「鏡?」


 え


 目が黒に近い赤色になってる!?目が熱くなったのはこのせいか!!


「ルマそのまま力を使う練習をしてみろ」


「流石に闇の力はここで練習出来ないけど雷なら土の精霊にゴーレムを作ってもらってみなさい」


『うんうん!愛し子のお願いなら何でも聞くよ!張り切ってゴーレム作っちゃう!!』


「じゃぁ、お願いします」


        ポンッ!


 お〜……。一瞬で出て来た……。


「聖獣の力を使うのに力ある言葉は要らない。自分のイメージが現象になるんだ」


「分かった……」


 また、イメージか……。ゴーレムを雷が砕くイメージ……。


        バンッ!


 !!


 力が破裂したのかと思った……!失敗してたらどうしようかと……。


『凄い凄いっ!!』


 嬉しいんだけど精霊達さっきからそれしか言ってないじゃん!


「結局私が教えることなどなかったな……」


 !?


 いや、陛下。何でそんなに『しゅん……↓』ってしてるんですか!!美形だけあって濡れた子犬みたいですね!!

 てか、シドも落ち込みやすかったね……。契約者同士そっくりかよ。……まぁ、適当に褒めとこ。


「いえ!最初に陛下が使って見せてくださったのでイメージが掴みやすかったです!」


「そうか?」


「はい!」


「なら良かった」


 シド!王様を慰めて機嫌とっといて!


「ルマは強いから滅多に無いだろうが、聖獣の力を使っても危ない事があれば精霊でも私でもすぐに呼べ」


『僕達精霊はこの世界の何処にでも居るけどお願いされないといくら愛し子の為でも勝手に動けないからね〜』


「分かった」


「そうだね。ルマは色々と危なそうだから」


 ……。


 いや、王様。それ聞きたくなかったです……。絶対フラグじゃないですかっ!?


「さて……。聖獣の力はいきなり使うと疲れるからね。今日は終わりにしよう。後の時間はどうする?」


「それなら、僕と一戦しませんか?」


 !!


 王太子様!


「ふふっ、執務が一段落した頃にここで訓練していると聞いたもので。どうですか?暇なら戦いませんか?いいですよね父上」


「あぁ、私は構わないよ」


「良いんですか?私強くありませんよ?」


「おや?ルマの剣の筋はとても良いと聞いてますよ()()()達から」


 お兄ちゃん……!!!もしかしなくても他でも私の話してる……?やめてくれよ……!!


「……うぅ」


「ふふっ、ルマは可愛がられすぎて苦労しそうですねぇ」


「ぅっ……!」


 こ、この王太子やっぱりいい性格してんな。私の周囲こんなの多くない……?まぁ、私が言えたことでないか…………引き寄せてんのかな。


「さぁ、良いなら始めましょう!」


「戦いを始める前から攻撃されたんですけど……」


 王様ぁ。この腹黒い王子どうにかして下さいよ……。


 うっ、わぁっ……。精霊達が『どんまい』って可愛らしい手でポンってしてくるんだけど……。

 私と同じく精霊達が見える王様は笑いをこらえてるし……王太子様は王様の姿に何かを察したらしく楽しそうにしてる。


 ……。


 王様いっそのこと思いっきり笑ってくださいよ……。そのほうが傷は浅かったです……。















なんかシドがずっと『ヒヒーン』ばっかりで可哀想になってきた……。ルマにはなんて言ってるか分からないからしょうがないんだけど……www。

 

聖獣の声は基本的に契約者とか他の聖獣。精霊にしか聞こえないんだけど、シャドは特別なのでシャドが聞かせようと思ったら聞こえるんですよね。



「続きが気になる!」「面白い!」


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