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8.Happy Birthday①


 いやー……。王立学園入学に備えて9歳から色んな事を頭に叩き込み始めて約1年経ちました!もうすぐ入学です。今日私は10歳になりました!


『ルマお誕生日おめでとう!!』


『ルマお嬢様おめでとうございます!!』


 朝起きていつも通りこの世界のリビング(?)のような所に向かうとシャドを除いた家族、使用人達が大集合していてびっくり!


「みんなありがとう!」


 こんな大人数に祝ってもらえるなんてほんと気恥ずかしいけど嬉しいよね!……この世界に来てもう10年か〜。……あっちの家族達はみんな元気かな?


 ……。


 てかシャドは?毎年離れた所に居たけど今年は家で一緒に暮らしてるから祝ってくれると思ったのに……。


『ルマー!おめでとう!!きゃきゃっ!』


 おー……。精霊達よ朝からテンション高いな。


 !?


 ちょっ!群がってくるなっっ!!前見えないし……てか!苦しい!!


「っ!ありがとうっ!分かったから離れてっ!色々と危ないからっ!!」


『あ……』


『あ……』じゃないよ!?死んじゃうよ私!


「あら、ルマは精霊様に本当に好かれているのね」


「お母様……そんな可愛らしいものじゃありませんよ……。いや、見た目は可愛いですけど調節というものがきかないんですよ……」


「ふふっ!大変だねルマ」


 お兄ちゃん……その割にいつも笑っていて助けてくれませんよね……。


「ははっ!まぁそれは置いといて……ルマおいで!」


 置いとかないで欲しいけど……まぁ大人しくお父さんの元へ行く。


 !?


 ちょ!いきなり抱きついてくるな!!


「お父様……!?」


「あら!お父様だけ狡いですわっ!」


「うんうん。父上だけ狡いです」


 ちょっ!?お姉ちゃんにお兄ちゃんまで……!!


「じゃぁ私も混ぜてもらいましょう」


 お母さんまで!?みんな急にどうしたの!?


「ルマ。これから苦労も増えるだろうけどみんなで一緒に頑張ろうな」


 っ!


 みんな私のこと心配してくれてるんだ……。そっか……王立学園入学だもんね。私はシャドの契約者ってことや愛し子の事もあるしね。


「ルマは今まで他の貴族に殆ど会ってないから顔を知らない人も多い。何度も言ってるから意味は分かるね?」


「でも、僕やリリー、エルやカナア達も居るからね」


「いつでも頼るのよ」


「……うん!ありがとう!」


 本当にありがとう!家族が居なきゃこれからやっていく自信なかったよ!


『僕達も居るよ〜』


『私達も〜』


 うん!精霊達もよろしくね!でもやり過ぎはやめてね……!!


「さてルマ。今日は何がしたい?好きなようにして良いよ」


「……。王宮以外は殆ど出かけたことがないのでみんなで出かけたいです!」


「良いですわね!」


「うん。楽しみだ」


「それじゃあどこへ行く?」


「そうですね……」


「……」


 んー。そもそも何があるのか知らないや!


「それでしたら、観劇はどうでしょうか?今王都にこの国で人気のある劇団が来ております」


 家の家令であり家の使用人達を取り纏めているサンダが教えてくれる。


 劇とかってこっちにもあるんだ!もしかして魔法とかも使われてるのかな!!


「あぁ、それは良いな。サンダありがとう」


「いえ」


「劇見に行ってみたいです!」


「決定だな!準備を頼む」


「はい」


「楽しみね!」


「えぇ!」











「大きい……!」


 この世界の劇場は地球の比ではないほど大きかった!


「ほんとね!」


「始めまして。この劇団の座長のザックと言います。公爵様方に来ていただけて光栄です」


 !


 首元に鱗があるよ!!もしかして竜人!?獣人も居るのこの世界!10年目にして初めて知ったよ!


「ザック殿は竜人か……もしかして剣を使った演出も?」


「ふふっ、それについては見たあとのお楽しみです」


 剣?なんか関係あるの?


「竜人は人よりも身体能力が高くて特に剣の腕が凄いのよ」


 私の様子を見てお母さんが説明してくれる。流石だね!


「おや!ローレル家の方にそう言って頂けるとは」


 家は騎士を代々排出している家だからね!その中でも今代はお父さん近衛騎士団長してるし、お姉ちゃんもお兄ちゃんも学園で主席だから優秀って言われてるんだよ!

 ……実は、これは私も頑張らなくては!ってちょっと焦ってる。


「……!そろそろ始まりますね。こちらのお席へどうぞ」


 ザックが案内してくれた席は舞台全体がよく見えるとびきり良い所だった。


「間もなく始まるのでゆっくりお過ごし下さい」


「あぁ、ありがとう」


『ありがとうございます』


 席につくとザックの言った通りすぐに劇は始まった。今日見る劇の話はこの国で有名な絵本――冬に起こった、英雄の騎士と敵国の騎士との戦いを描いたものらしいよ。


 !


 雪のようなものが劇場全体に降り注ぐ。とても綺麗だ。


『綺麗ー!すごーい!』


 精霊達にも大人気だ。


「これは氷魔法だね。この規模は凄いな!何人かでやってるのかな?」


 水と氷の特級術師であるお兄ちゃんがすぐさま反応する。


 ……。


 確かに魔法もすごいけど折角の劇楽しもうよ……。







 っ!?


 急に雪を飲み込んで炎が迫ってきた!?


『敵襲だー!!』


『民を逃がせ!時間を稼ぐのだ!』


 あ、演出か……。魔法を使った演出はどれも規模が凄いね!びっくりだよ!!


「おや、演出か。いつもの癖で身構えてしまった」


「おや、炎を吹き出すのは父上じゃないですか。煉獄の騎士様?」


 お父さんが炎吹き出すの!?なんかすっごい衝撃的なこと聞こえたんだけど!煉獄の騎士って異名はそこからか!?











 ……。


 色々あったけど……なんだかんだ、あの後もドキドキする演出がいっぱいで楽しくて疲れてしまった……。物語はとっても面白かったし、演出も興味深かったからまた見たいなー。


 あ、ザックはね!主人公の英雄の騎士役でお父さんの予想通り剣の演出があって迫力が凄かったよ!!まぁ、騎士の戦いの話なんだから剣を使うのは当たり前か。


『……』


「疲れたな」


「そうですね」


「疲れましたわ」


「……」


「あらあら、魔法をかけましょうか?」


『!お願いします!』


 前にも話したけどお母さんの治癒魔法は本当に凄い!大人数にも一度にかけられるし本当に便利だし!


「【スピラ・ヒーリング】」


 ふわっと体が温かい空気に包まれる。とても心地良い。


「ありがとうございますお母様!助かりました」


「本当に助かりましたわ」


 【スピラ・ヒーリング】……スピラはこの世界の古代語で『太陽』って意味なんだってさ。ヒーリングはそのまま『癒し』だね。治癒魔法にも色んな種類があってこれは体力を回復させるもの。


「……この後はどうするのですか?」


「実はねこの後はシェル達が呼んでくれているんだよ」


「え?陛下方が?」


「そうだ」


「それじゃあ行きましょ」


 え?みんなの反応を見る限り知らなかったの私だけですかね?精霊達は風天馬様に会えるって喜んでるけどね……?







Happy Birthdayルマ!個性の強い周囲に負けずに頑張れ!



「続きが気になる!」「面白い!」


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