05:私の正体
ごめんなさい。リアルで色々あって更新が送れました。それと私は学生なので、これからも更新が遅れることがあるかもしれません。ご了承ください。そして今日は全く編集をしていないのでアルファポリスと同じものになります。
ほんとにごめんなさい。
「あのー。」
「なんですか?おねーさん」」「なんだ?」
「今、戦争真っ最中な、はずなんですけど、戦わないでサボって騎士団長ともあろうお方がなにやってるんですか?スティア様もそうですけども」
心の中でさん付けしていたものを様に直した。騎士は敬うものが基本だから不敬罪になってしまうからである。
「ねージークスレン、まさか、僕たちのこと言ったの?」
「言ってないぞ俺は」
あ、しまった。
ジークスレンが騎士だってこと、知らないはずなんだった私は。
でも見ればわかるといえば大丈夫だろう
「ねー?なんでアリーは知ってるの?」
「...見ればわかります。体付きもいいし、剣下げてますし。あと、服装ですね」
「そうか...だよな。確かに見ればわかるか、疑ってすまなかった。だが騎士団長となぜわかった?」
「うぐ...」
「答えろ」
「ひっ!ごめんなさい」
視線が怖すぎて謝るのが精一杯だ。その射殺さんとばかりに注がれている視線に膝に力が入らなくなりその場にへたり込んでしまう。
「ジークスレン。威嚇しすぎだよ。で?なんでなの?」
「うぅ、鑑定で」
「鑑定...」
ジークスレンが納得したように呟く。
せめても、殺されないために言い訳をしよう。
「だって、不可抗です。全身黒づくめの人が家にきたら鑑定します」
「はは、確かにそうだね」
スティアが共感してくれる。
「それはそうだとして、なぜこの国の一般人に敵国の騎士の名前がわかるんだ」
ステータスに騎士団長という称号はなかった。つまり、名前を知らなければ団長だとわからないわけで...
そもそも言い訳しようにも一般人に名前なんてわかるわけない。
私に名前がわかるのは私が元公爵令嬢だったから。
「えーっと、ぐ、ぐーぜんですよ???」
「洗いざらいはなせ」
ぎくっ。嘘ついたのがバレた。もしかしたらジークスレン様に嘘は通用しないのかもしれない。
「はい...それは、私が元貴族だったからです。つい先月ぐらいまでは貴族だったんです。」
「...それで?なんで今は貴族じゃない?」
うわぁ...この人遠慮しないタイプだ。普通、そこは、悪いことを聞いたとか、謝るところでは?訳ありなんだよこっちは。察せよ...
「家から勘当...はされてないけど、出て行った」
「なぜ」
本当に洗いざらい話させる気なんだな...私は少しだけこの人が怖くなってしまった。
「婚約破棄されて居場所がなくなっちゃったから」
その言葉にジークスレン様の眉が少しつり上がるのが分かった。
「...お前の元婚約者は誰だ?」
これ以上言う必要があるのだろうか。
もし王子の婚約者だったと言えば利用されるだろうか。
でもジークスレン様はそんなことする人じゃない。はず。
もしかしたら全部話しても受け止めてくれるのではないか。
そんな期待が浮かんでくる。
「とっても身分の高い人です。私にはもったいないくらい」
ほんとはこれっぽっちももったいないなんて思ってないけど。大体、婚約者がいながら他の令嬢と浮気するなんて。
この国滅びろ。
「まさか、王太子か?」
「...」
「答えてくれ」
「はい」
「っ、!」
するとジークスレンはなにを思ったのか、ひどく驚いたような顔をする。
「ねーちょっと、僕、さっぱり話についていけないんだけど」
「あぁ...ごめんなさい。この話はここでやめます。ところで、お二人はどんな関係なんですか?」