推理②
「……え?ど、どういうことだ?」 そのまま、言葉の意味なのだが。
「ですから、私達はアンドロイドです。」
人間に似せられた偽物のお人形。黄色いゆりの名にはそんな意味も込められていたのだが、さすがに気がつかなかったか。けれど、そんなことは今どうでもいいのだ。真悟を早く捕まえ、このゲームを終わらせる。そして、私の推理の答え合わせをしたいのだ。
「続けても?」
「あ、ああ。」
まだ聞き足りないが、とでもいうような表情をしているご主人様。が、これ以上は邪魔されたくない。早く知りたいのだ。私の推理があっているかどうかを。
「ご主人様はおっしゃいました。自分の先祖は、機械に詳しかったと。」
そこで、点と点が線で繋がったんだ。
そして、ビオラ様のあの言葉。
「ビオラ様はおっしゃっていましたよ。ホワイトのボスは、機械に詳しかったと。」
ということは、つまり。
「ボスはあなたの先祖、もしくはあなたと同じく機械に詳しいということが分かります。」
真悟から出されたヒントはもう一つある。
「そして、千春様のアンドロイド。他に実際の人物に似せられたアンドロイドはいませんでしたから、ボスは千春様とつながりの深い人物ということになります。」
私は持ち上げた手で、真悟を、敵のボスを指差した。
「つまり、あなたですよね。」
私の推理を、彼はははは、と笑った。
「正解、正解だよ。流石に簡単すぎたかな?」
これで簡単とは、笑わせてくれる。ご主人様やビオラ様が偶然あの話をしなかったら、もしかしたら私はわからなかっかもしれないのに。馬鹿な私には、やっぱり簡単じゃなかった。
「そんなことはありませんよ。十分に難しかった。」
一番難しかったのは、仲間だと思っていた人を怪しむこと。それが一番難しく、そしてしんどいことだった。
真悟、あなたはは仲間だと思っていたのに。自分の息子を心配してついてくる、いい父親だと思っていたのに。けれど、それは違った。全てはこのゲームのために、仕組まれ、監視されていたということなのだ。
「さあ、推理の時間は終わりだ。」
わかっていた。この部屋にも問題と敵がいるかもしれない。問題は、おそらく推理のこと。つまり、敵は。
「ゲームの時間と、行こうじゃないか。」
真悟、あなただ。




