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黒のメイド  作者: 藤本 寛那
53/80

問題

 ライオン、怖かったなあ。ヤミとセイの姉として、ウメとアイビーの上司として、何があっても堂々としていたいけれど、ライオンが襲いかかってきたら怖いよね。

 それにしても、この部屋の問題はどこに書かれているのだろうか?そもそも、問題を探すのが問題になってきているのだが。

「あ、あれ?」

急にウメが声を発した。何か問題でもあったのだろうか?

「ああ、すみません。拳銃を持っているのに驚いて。それに、変な紙も。」

変な紙?もしかして、それ。

「かして!」

「は、はいっ。」

私が急に大きな声を出したから、驚かしてしまったようだ。変な紙を受け取ると、白い紙に黒い文字で

「モンダイ。ヒトガタオレテイタラドウスル?」

とかかれていた。人が倒れていたらどうする?そりゃ助けるけど。というより、この問題に正解なんてないんじゃない?見捨てても、それはそれでそういう答えになっているし。ホワイトのボスは何がしたいのだろうか?

先ほどライオンがいた場所の奥を見ると、ドアが少しだけ開いていた。助けた、ということで正解なのか?とにかく行ってみるか。いつも通りならこの先はまた階段のはずだ。

ヤミにドアを開けてもらうと、そこにはいつも通り、白い階段が見えていた。

「では、行きましょうか。」

セイの声を合図に、ぞろぞろと階段に向かってみんなが歩き始めた。今までの階段から見ても、階段では何も起こらなかった。この階段でも何も起こらないとは限らないが、ある程度は安心してもいいだろう。

「ちょっと休憩したいな……。」

お嬢様がふう、と息を吐いた。平凡な女の子に今日経験した出来事は、さぞ辛いことだろう。休憩をしたほうがいいのだろうが。

「どこでするんだよ?それに、父さんを早く助けなくちゃ。」

ライオンの死体があるこんなところでは休憩はできないし、それに、息子としては早く父親を助け出したいだろう。休憩などしている暇はない。けれど、お嬢様のためにはやっぱり。

「次の階で安全が確認されれば休憩を取りましょう。」

私がそう提案すると、お嬢様は安心したようにうなずいた。ご主人様はこの決定に不服なようだが、こちらにはウメという怪我人もいるのだから、休憩くらい取らなくては。

ウメやアイビーは私が鍛えてはいるが、私達とは違って人間なのだから、体は労って欲しいし、無茶なことはしないでほしい。まるで親心のようなことを思ってはいるが、これでも2人のことは仲間として大切に思っているのだ。

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