問題
ライオン、怖かったなあ。ヤミとセイの姉として、ウメとアイビーの上司として、何があっても堂々としていたいけれど、ライオンが襲いかかってきたら怖いよね。
それにしても、この部屋の問題はどこに書かれているのだろうか?そもそも、問題を探すのが問題になってきているのだが。
「あ、あれ?」
急にウメが声を発した。何か問題でもあったのだろうか?
「ああ、すみません。拳銃を持っているのに驚いて。それに、変な紙も。」
変な紙?もしかして、それ。
「かして!」
「は、はいっ。」
私が急に大きな声を出したから、驚かしてしまったようだ。変な紙を受け取ると、白い紙に黒い文字で
「モンダイ。ヒトガタオレテイタラドウスル?」
とかかれていた。人が倒れていたらどうする?そりゃ助けるけど。というより、この問題に正解なんてないんじゃない?見捨てても、それはそれでそういう答えになっているし。ホワイトのボスは何がしたいのだろうか?
先ほどライオンがいた場所の奥を見ると、ドアが少しだけ開いていた。助けた、ということで正解なのか?とにかく行ってみるか。いつも通りならこの先はまた階段のはずだ。
ヤミにドアを開けてもらうと、そこにはいつも通り、白い階段が見えていた。
「では、行きましょうか。」
セイの声を合図に、ぞろぞろと階段に向かってみんなが歩き始めた。今までの階段から見ても、階段では何も起こらなかった。この階段でも何も起こらないとは限らないが、ある程度は安心してもいいだろう。
「ちょっと休憩したいな……。」
お嬢様がふう、と息を吐いた。平凡な女の子に今日経験した出来事は、さぞ辛いことだろう。休憩をしたほうがいいのだろうが。
「どこでするんだよ?それに、父さんを早く助けなくちゃ。」
ライオンの死体があるこんなところでは休憩はできないし、それに、息子としては早く父親を助け出したいだろう。休憩などしている暇はない。けれど、お嬢様のためにはやっぱり。
「次の階で安全が確認されれば休憩を取りましょう。」
私がそう提案すると、お嬢様は安心したようにうなずいた。ご主人様はこの決定に不服なようだが、こちらにはウメという怪我人もいるのだから、休憩くらい取らなくては。
ウメやアイビーは私が鍛えてはいるが、私達とは違って人間なのだから、体は労って欲しいし、無茶なことはしないでほしい。まるで親心のようなことを思ってはいるが、これでも2人のことは仲間として大切に思っているのだ。




