2 得られるスキルは運次第1/2
「では、簡単に説明をします。今から皆さんにメダルを3枚渡します。このメダルには12歳となったあなた達の魂の情報が刻まれます」
そういって神官さんは灰色のメダルを私たちに3枚ずつ渡した。
すると私の手の中でメダルが淡く輝き、メダルが3つとも虹色に変色した。
ケンタとアンナのメダルにも同様の変化があったようだ。
アンナは青が2枚と白が1枚で、ケンタは赤が1枚と黄が2枚。
私たちがその変化に驚いていると、神官さんは話を続けた。
「そのメダルは、あなた達が獲得できるスキルの種類や属性を表しているのです。例えば、赤は火に関連したスキルで、青は水に関連したスキルが得られるといった感じですね」
なるほど、そういった感じなのか……。
ん? じゃあ私の虹色ってなんなのさ!
「虹色はどんなメダルなのですか?」
「そうですね、少しだけ詳しくその話をしましょうか」
ふむふむ。
どうやら神官さんが言うには、メダルは7種類あるらしい。
赤……火
青……水
黄……土
緑……風
黒……闇
白……光
虹……ランダム
えーと、虹はランダムってなんなのよ……。
どうせガチャガチャでスキルを貰うわけだし、そもそもランダムなんじゃないかと思ってしまう。
「それでは、ひとりずつスキルを貰ってください」
「よし、じゃあ私からね!」
事前にスキルを貰う順番は決めていたので、私から。
「ええと、確かこうするのよね」
私はガチャガチャの前に立ち、メダル投入口に虹色のメダルを投入する。
すると、教会には似つかわしくない、サーカス音楽のような軽快で滑稽な音楽が鳴り響く。
私は少し萎縮としつつも丸くて小さなハンドルを掴み360度右回転させると、コトンと銅色のカプセルが取り出し口へ落ちた。
女神像が翼がゆっくりと動いて、私をあおぎ始める。
なによ、急にびっくりするじゃない……。
ていうかなによ、このふざけたシステムは。
数回あおいだら止まってくれたけどね。
まったく、神様のやることはよくわからないわ。
カプセルを取り出してみると、上の方に星3つが刻印されていた。
星3つはレアスキルね。
スキルは希少度によってランク分けされているの。
決してランクが高ければ強いというわけではなく、星1や2で強いスキルも沢山あるのね。
星5:レジェンド
星4:スーパーレア
星3:レア
星2:アンコモン
星1:コモン
レアリティに関してはこんな感じ。
カプセルを開封すると、眩い光と共に不思議な力が体内に入ってきた。
なんていうか、こそばゆい!
これで、私はスキルを獲得したのよね?
「ステータス!」
私がそう発すると、目の前にウィンドウが現れた。
―――1/2―――
《ステータス》
名前:メアリ
レベル:1
HP:150/150
MP:200/200
筋力:50
体力:60
知性:50
精神:50
速さ:30
器用:50
運 :30
―――――――――
ええと、こっちのステータスじゃなくて、スキルは2ページ目だったわね。
―――2/2―――
スキル1:【鑑定】
スキル2:なし
スキル3:なし
―――――――――
「よしっ!」
まず私が初めに獲得したのは【鑑定】スキルだった。
鑑定さえあれば、冒険者をしなくても、仕事には困らない。
冒険するけどね!
ケンタとアンナがそわそわしているから、早く残りのメダルも回してしまおう。
お互いに一人前になるまでスキルの見せ合わないことにしてるから、私のも気になるしそれ以上に自分のスキルがどうなるのか気になるんでしょうね。
なぜスキルの情報を交換しないのかって?
だって、スキルってそれこそ人間ひとりが持つ史上最大の個人情報みたいなところがあるし、友人とはいえ簡単に明かしていいものじゃないのよね。
私には鑑定スキルがあるから他人のステータスを覗けるけど、盗み見するようなことはしないわよ。
さて、少し脱線したけどガチャの続きをしようかしら。
先程と同様にメダルを投入すると、また音楽が流れる。
ハンドルに手をかけた瞬間、女神像が金色に輝いた。
まさか……これは!!
そのままハンドルを回すと星4つが刻印された、銀色のカプセルが取り出し口にあった。
な、なにい!?
スーパーレアスキルだとおお!!
これがいかほどの非常事態なのかを説明しよう。
一般的にレアスキルが出る確率が1%だとされていて、レアを持っている人は普通にいるのよ。
でも、スーパーレアスキルになると、その確率は0.01%以下だと言われているの。
これがどういうことか。
私は1万人にひとりの存在になったのだ!
ふふふ。
興奮が冷めないうちにカプセルを開封してしまおう。
カプセルを開封し、私はステータスを表示する。
―――2/2―――
スキル1:【鑑定】
スキル2:【アイテムボックス(中)】
スキル3:なし
―――――――――
「にゃああああああ!!」
別に私は猫獣人じゃないぞ。
思わず叫んだ理由は簡単。
だって、冒険者なら誰もが欲しがるアイテムボックスよ!?
食料を入れるもよし、武器防具を入れるもよし、採取物を入れるもよし。
大きなアイテムボックスなら倒したマモノも入れることができるわね。
私が獲得したアイテムボックスの収納容量は、(大)・(中)・(小)のうちの(中)で丁度いいし、本当に使い勝手がいいのよね。
アイテムボックスの容量に関して言うと、(小)が荷馬車ひとつ程度、(中)が10m立方、(大)が100m立方くらいの大きさらしい。
うん、私は(小)でも十分だけど、(中)なら文句のつけようがないわね。
「メアリのやつ、叫んでるぞ……」
「ちょっと不気味だよね」
何やら後ろの方からヒソヒソと声が聞こえてくるが、無視して最後のメダルを使うとしましょう。
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