5話 そして二人は…
ブクマ2千越えました!あざーす! エイダさんの攻略は少し駆け足だったかもしれないので、エイダさん視点の閑話をこの章の終わりに書こうかなって思ってます。 エイダさんの心情を書けば、そこまでちょろくないのがわかってもらえると思うのでw
目がさめる。先ほど意識が戻った時と同じ天井、同じ部屋そして…
「ジェイク!よかった目が覚めたのか! 心配したぞ!」
エイダが隣にいる。先ほど告白してもらったのに気絶するとは、なんと情けないんだ俺は。今も心配そうに俺は見つめるエイダを見ると余計に情けなくなる。ちゃんと返事をしないとな…
「すまない、気絶していたようだ。 先ほどの答えだが…」
俺の言葉にビクっと反応をみせるエイダ。心なしかすこし不安げな表情だ。先ほど俺が気絶したから気にしているのだろうか。まあいずれにせよ俺の答えを言うだけだ。
「俺からもお願いしたい。やはりソロだといろいろな面できびしい、それにそのエイダは魅力的な女性だから、俺なんかでいいなら…「ジェイク!」」
俺がすべて言い終わる前に俺に抱きついてくるエイダ。満面の笑顔だが少し泣いている。嬉し泣きというやつだろうか? しかし最近会ったばかりなのにここまで好意をもってくれているというのは素直に嬉しい。しかもエイダは美人だ。すごい美人だ。大事なことなので2回言う。しかし先ほどよりもエイダさんのブツがあたり、俺の体の一部が、反応しだしてしまった。 まずいな。なんとか離れてもらわないと。
「そ、そうだ!俺は一体どれくらい寝ていたんだ?」
「丸々四日も寝ていたんだ。私のせいとは言えすごく心配したぞ…これからは私ももっとがんばってあんなことがもう起きないようにしないといけないな。」
「そ、そうだな。」
四日も寝ていたのか。どうりで俺の俺がこんなに反応するわけだ。しかしまだエイダは気にしているのか。だがまあ、強くなる理由ってのは誰にでも必要だと思うし、それでエイダが強くなれるのならいいか。
「さ、さてと。そろそろ出るか。体は全然平気みたいだし、すげえ腹が減った。」
「本当に大丈夫なのか?体調が悪くなったらすぐに言うんだぞ?」
「わかってるよ、無理はしてない。」
「そうか!じゃあ一緒に食堂に行こうか!」
と言うと、エイダは立ち上がった俺の腕を取り、エイダさんのブツとブツの間に俺の腕を挟み込む。ま、まずい。収まったばかりだと言うのに……。
「は、はやく行こうか!」
「ああ!」
かなり早歩きでギルドの隣の食堂へ向かい、なんとか席に着いた。テーブル席に着いたのになぜかエイダは隣に座り、いまだに腕を挟んでくる。しかもすごいニコニコしている。まさかエイダがこんなに甘えん坊だったとは…ギャップがすごいな。まあなんとか俺の俺がライジングスラッシュする前に席につけたのはよかったな。しかし周りの視線がきになるな… すごい。睨まれているような?
「おいしかったな!」
食堂でエイダと食事をしたあと、俺たちは宿に戻っていた。やはりギルドの治療院から出て2時間ほどたったが、体の問題が見当たらない。どうやら完治したようだ。ちなみに治療院の値段は冒険者ランクが高ければ高いほど使用料金が高くなる。まあ高くなると言っても、Aランク以上はそれこそ大貴族並みの収入を得ることが可能なので一般市民や、Aランク未満にとっては高い料金だが、高ランクにとっては大した差はない。それより問題なのかエイダだ。治療院から出てからと言うもの鼻歌まじりで俺とくっついている。座ってるときも、歩いているときもだ。非常に俺の俺に悪い状況である。しかし嬉しそうなエイダを見ると注意もできない。まあもうすぐ宿だし、大丈夫か。と思っていたのだが…
「あ!そうだジェイク。今日から私もジェイクの部屋で寝るぞ! ジェイクの部屋は最上級で広いベッドだからな2人で寝ても大丈夫だろう!」
となぜか嬉しそうに、そして楽しそうに俺に告げてきた。え?めっちゃデレデレじゃないですか!エイダさああん!というかまずいな。どうしよう。4日以上も俺の俺を放置することなんてできるわけがないじゃないか…
「ふう、なんだか久しぶりのお風呂だったな。あ!そういえば、私臭くなかったか!?大丈夫だったか!?」
「お、おう。大丈夫だ」
なかなか、かわいらしいネグリジェを着て頭を拭いていた、エイダだったが、ここ4日間お風呂に入っていないのを思い出し、俺に臭くなかったか確認してきているのだが、俺はそれどころではない。結局お風呂も途中から入ってきたので(タオルで体を巻いていたが)俺の俺を解放することもできなかった。そしてめちゃくちゃ魅力的なエイダが、これまた魅力的なネグリジェでしかも風呂上がりときた。どうしたらいいのだろうか。
「ふう、大丈夫かジェイク? 顔が赤いぞ?熱か?」
と言っておでことおでこを合わせてくる。え?顔近いんだけど。なんか同じ石鹸とか使ってるのに、いいにおいするんだけど。
「すこし熱があるような気がするな。大丈夫か?」
「あ、ああ…」
ばくばくと心臓が鼓動を大きくしていく。4日間も放置されていたせいか、本当に、本当にまずい状況である。目の前には心配そうに俺の顔を見つめるエイダ。やばいな、どうすればいいんだろうか。
「そ、そうだジェイクその…」
と何かをいいかけながら、突然顔を赤くするエイダ。いや!いままでグイグイ来てたのになんで急に照れてんのエイダさん! 俺は嫌な予感がしたが、黙って聞いていた。
「そ、その結ばれた男女同士がベッドで寝るときは、ごにょごにゅ……を すると母親から聞いたのだが…」
「……」
いやいや、エイダのお母さんなにしてるんですかぁぁぁぁぁ!寝るときは…のあとをちゃんと聞き取れなかったけどなんとなく予想できちゃうんですけど!なんてことだ、なんか箱入り娘っぽいから油断していたが予備知識があるとは。エイダのお母さんおそるべし。しかし俺が考えている時間が長すぎたのか泣きそうな声でエイダが
「ふぇ…ぐすん… わ、私はやっぱり魅力的ではないのか…?」
「い、いやいやいやいや!魅力的だよ!すごい。すごいよ!」
自分でもびっくりするくらいの褒め言葉だった。 なんだ、すごいって。しかしそんなこと考えている余裕さえ俺にはなかった。どうすればいいんだ。どれくらい考えていただろうか、数秒なのか、数分なのかあまりの緊張に半分おかしくなっていた俺にエイダが
「ジェイク…」
と呼ぶので振り向くと、エイダはベッドの上ですこしネグリジェをはだけさせ、顔を真っ赤にしながらも、ちゃんと俺に聞こえるようにこう囁いた
「そ、その…は、初めてだから優しくしてくれ…」
その言葉を聞いた俺は、もう無理だった。理性がどこかにいってしまった。こんなの男なら無理だろ。抗えるわけがない。俺は悪くないよ。そして俺は、俺の俺にすべてを委ねた。
すごい!5倍以上のブクマゲインだ!w
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