19話 なんかクライド、主人公っぽいんだが?
この連載小説は未完結のまま約1年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が高いです。予めご了承下さい。
↑これがあると読まなくなるよね。続きでないだろなーってなるもんね。俺もそう思う
だが、いまさら再開していくぅ! 時間かかりすぎて本当に申し訳ないんじゃー
エクセラ視点
クライドと私は生まれたときから一緒だった。物心ついたころからいつも一緒にいたし、それが当たり前だった。 村には年の近い子もあまりいなかったからなんとなく私もクライドも男女の仲とまではいかないまでも、その時そういう関係に興味があったし、いずれそうなるだろうとその頃は思っていた。 あの時までは・・・
「エクセラ早くいくぞ? 今日こそは大物を仕留めるんだ。」
「う、うん」
その日私とクライドは森に猟にきていた。クライドの両親は元Bランク冒険者でクライドも冒険者になるべく、小さいころから鍛錬していた。そして今日は私の薬草摘みの手伝いとして呼んだのだけど、なぜか彼はやる気まんまんに獲物を探していた。でもまあそこまで深いところまでいかなければ、危険な森ではないし、私も心配していなかった。
「ねえ、もう帰ろうよ?」
「ん?もう少し待ってくれ。大物をなんとか見つけて・・」
必要な薬草を結構前に集め終わり、早く帰ろうとクライドに伝えるが、先ほどから聞く耳をもたない。そろそろ夕方だし、なんとなく嫌な感じがしたので、私は強めにクライドに言った。
「もう帰るよ? 私の護衛なんだから村までちゃんと護衛してよね」
「・・ああ。わかったよ」
やっと帰る気になったと安心して村に向かって一歩踏み出すとのと同じタイミングで・・
「ギガァァァァ!!」
と大きな咆哮が聞こえたので振り向くとかなり大きな魔物がこちらにむかって突進してきた。クライドはその魔物を知っているようだった。
「グ、グレイトボア・・・Cランクの魔物がなんでここに!?」
cランクの魔物と聞いて私はぞっとした。一般人ではEランクの魔物ですらかなりの脅威なのにその二つもうえのCランク。その見た目も4~5mはありそうな巨体。それに見る限り足も速そうだった。
「に、逃げるぞ!」
私の手を引っ張りながらクライドは走った。途中クライドは振り向いて魔法を放っていたけれど、まったくきいていなかった。それはそうだろう、まだクライドはDランクしか倒したことがないといっていたし、ランクが一つあがると魔物はけた違いに強くなると何度もクライドは言っていた。村付近まではなんとか逃げてきたけれど、疲れ切った私は転んでしまった。
「エクセラ!」
「キャ・・痛い・・・」
後ろを見るとグレートボアはすぐそこまで来ていた。怖い。でもそれどころじゃない。このままじゃクライドも危ないし、村も危ない。逃げれないのを悟った私はクライドに言った。
「逃げてクライド!私はもう走れない!誰かがはやく村に伝えないと!村が危険に!」
「そんなのできない!」
と私の説得を無視してグレートボアに向かっていくクライド。クライドジャンプして剣で切りかかるが、グレートボアは少し顔を上げると、牙をクライドの向け勢いそのまま、突進した。クライドは切りかかるが力が足りないのか、剣が刺さらずそのままクライドはグレートボアの攻撃を受けてしまった。
「クライド!!」
足が痛むのも無視してクライドが飛ばされたところまで行く。着ていた鎧のおかげで貫かれてはいないみたいだけど、出血が多かった。グレートボアがこっちに来ているのが背中越しに音と揺れで伝わってきたが、逃げる気力も体力もなかった。私のせいでクライドが死んでしまうという恐怖にどうにかなってしまいそうだった。
なにもかもあきらめたその時・・
「バスターフレイム!」
という声ともに ドン という轟音が響き、音がした、グレートボアがいた方向をむくとグレートボアが火だるまになっていた。
「エクセラちゃん、大丈夫?」
気づけば隣にクライドのお母さんが来ていた。
「く、クライドが! グレートボアに吹き飛ばされて! 私をかばって大怪我を!」
あまりにも死に近い出来事にあったパニックでうまく言葉がでなかったけど、必死に伝えた。クライド傷口などの様子をみた彼女は 大丈夫よ、これなら回復薬をかければ平気よ。といい腰のポーチから瓶を素早く取り出し、クライドの傷に振りかけた。傷はすぐふさがり、苦しそうだったクライドの顔もだいぶよくなっていた。クライドの表情を見て安心してしまったのか、私はそこで意識を手放した。
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「・・・あれ。ここは?」
「エクセラ!大丈夫なの?あなた!エクセラが目を覚ましたわ!」
気が付くと自分のベッドで寝ていた、傍らにはお母さんがいて、お父さんもお母さんの声を聴いてすぐに駆けつけた。最初はぼーっとしていたが、数秒すると意識を失う前の出来事を思い出し、お母さんに尋ねた。
「く、クライドは? お母さん、クライドは大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫よ。回復薬で治ったみたいで、少し前にも親子であなたのお見舞いに来てたわ。全然元気そうだったわよ」
「よ、よかったぁ~」
「動けそうならはやく会いに行ってあげなさい。すごく申し訳なそうだったから。」
「うん、いってくる!」
私はすぐに家を飛びだし、クライドの家に向かった。家のドアをノックするとクライドのお母さんである、ミランダさんが出てきた。
「あら、エクセラちゃん、よかったわ、元気そうで。本当にごめんなさいね、うちの子が迷惑かけて」
「そ、そんなことないです。ミランダさん、私がどんくさいから転んで、それをクライドがかばって。」
「いいえ、あなたははやく帰ろうと何度かクライドに言ったのでしょう?それは正解よ、あの子が大物を狙って、夕方ごろまで残ってしまったのだから、あの子が悪いわ。」
「そうだぞ、エクセラちゃん。ほらおまえも早く謝らんか」
といってクライドとクライドのお父さんが家の奥から、でてきた。話を聞いていたのかクライドはなんとなく申し訳なそうだった。
「エクセラ悪い。俺が全面的に悪い。エクセラの言う通り早く帰ればよかったんだ。本当にすまなかった。」
「ううん、わたしもどんくさいから、クライドだけだったら逃げれたかもしれないんだし。私決めたよ。私も強くなる。クライドに守られてばかりじゃなくて一緒に戦えるように。」
「エクセラ・・・」
その日から私は変わった。毎日クライドのご両親に教示してもらって、どんどん強くなった。鍛錬を始めたのが12歳で15歳ころにはクライドよりも剣がうまく使えるようになっていた。模擬戦でもクライドに負けることがなくなってきていたし、元Bランク冒険者で魔法剣士のクライドのお父さんとも互角以上に戦えるようになっていた。 思えばこのころだったのだろう、クライドが私に興味がなくなったのは。
ブラックアイズ ヨミセン(読み専)ニンゲンになってました。このままリモートが続けば完結までかけるかもしれない。 すでに2,3話だけ書いたので数日おきに投稿します。
コメントがくればはやく完結する可能性があがるので、
おらにあなたの時間をわけてくれ!
あと誤字報告ってすごいっすね!! まじでこれは助かる。たすかる、たすかる、マダガスカル!




