序順
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よく誤字ります。
連続投稿です。
ボーッと空を眺めていると、終業を告げるチャイムが鳴る。ああ、今日はこれで終わりか。部活には所属していない。このまま帰ろうとしていた時、
「よ、颯太。もう帰るのか?」と、誰かが声をかけてきた。
「拓真...。ああ、ここにいても何もする事はないしな」颯太に声を掛けてきたのは幼なじみの拓真。黒髪の坊主で鍛えられた身体は180cmの長身。野球部でピッチャーをしている。そんな彼と隣にいると颯太は更に小さく見える。颯太にはそれが更にコンプレックスを強くさせた。
「お前も何か部活入れば良かったのに...。そしたら少しは学校も楽しくなるんじゃないのか?」
「いや、拓真みたいに運動得意じゃないしさ、ほら、俺暑いのも寒いのも苦手だろ?文化部みたいに長くじっと出来ないし、これでいいんだよ」と、いい席を離れる。
「じゃあな拓真、また明日」と教室のドアを開けながら言う。
「おー!また明日!」と拓真も言う。
これが、颯太にとって最後の平凡な日々だった。
自分には、人間を逸脱した力があると知らされることになるとは思わなかった...あの実験さえ行われなければ...。
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