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異世界で気ままな研究生活を夢見れるか?  作者: tinalight


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2-19.海(1)

海は広いな、大きいな~

そんな悠長なものだったらいいね。

「おねえちゃん、おはよう。」

「ユッカちゃん、フウマおはよう。」

「おはよう」


挨拶だけすませて、ぞろぞろと庭に出る。

なんか、みんな既に待っている。


「朝の体操とピュアを始めます。一日健康で過ごそうね」

「「「「「は~~~い」」」」」」


日本の<国民保険体操>を真似して体操をするよ。

ラジオがないから、この呼称がいいね。

深呼吸のが終わったら、最後にみんなでピュアね。

モリスさんと一緒にいた男の奴隷さんの分は私が掛けた。


「今日は、メルマに人集めに行くチームと、海に出かけるチームに分かれて行動だね。ただ、私は天然酵母とかクッキーとか準備することがあるから、ちょっと調理場行った後で出かけます。メルマ行きのチームも、あまり目立った行動をとらないようにお願いします」


で、こっちは4人で準備。

男の奴隷さん=Aさんでいいや。と、ステラさん、ユッカちゃん。Aさんは飛べるのかね?ユッカちゃんは多分飛べるだろうけど・・・。調理場で準備しながら確認だ。


「奴隷さん、今日はよろしくお願いします。まず、お名前を聞いていい?」

「エイサン」


「ありがとう。私はヒカリ、こちらはエルフ族のステラさん。この子は私の家族のユッカちゃん。いろいろと面倒をかけるけど、ご協力お願いします。」

「はい」


「エイサンとステラ、ユッカちゃんは飛行術持ってる?」

「私は飛べるよ。速いかは知らないけど」

「飛べる」

「人並みには飛べるはずよ」


まじか。

そんなにこっちの人たちは飛べるのか。

モリスは飛べないだろ。ニーニャも飛べなさそう。

それにしても、飛べる人が多すぎないか・・・?


「じゃ、ちゃちゃっと料理の準備終わらせるから、終わったら直ぐ出発しよう。」

「クッキー忘れずにね」

「はい」


とっとと、天然酵母、鍋で焼けるパンの生地、クッキーを作ってお出かけだ。

なんか私以外の3人とも普通に飛べるのね。エイサンを先頭にして3人がついていく編成。海に出るまでは道中なんにも起こらないし、他国の領地に侵入してどうのって問題もなかった。イージーモードってやつ。


で、海に着いた。


「ユッカちゃん、海だよ」

「男のマロン?」

「大体合ってるよ」


「触ってみてもいい?」

「触るなり、めくりあげるなり、舐めるなりどうぞ」


「めくれ上がるの?」

「やってみて。」


「めくれ上がらない。しょっぱい。おねえちゃんの嘘つき、いじわる。」

「海の試練ってやつだよ。」


「入っていい?」

「塩でべたべたになるよ?」

「ピュアでとるからいい。」


「着替えも水着もないよ」

「裸で入るよ。おねえちゃんもステラさんも一緒にはいろ!」


え、異世界ではいいのか。

てか、水着とかないのか。

エイサン待たせてていいのか。

いいのかばかりで、いいのか。


「エイサン、海に入ってみてもいい?」

「難破船に行ったら、海に入る。」


「ひょっとして、泳げないと難破船に行けない?」

「いける。中に入れない」


日本にいたころ、うちの地域じゃ水泳が必須だったもんで、泳ぐのは普通にできたんだよね。普通に泳げることをこの世界で泳げるって言っていいかしらないけど。


「皆さん、泳げます?」

「川なら泳ぎ方をお母さんに教わった」

「泳げる」

「人並みには泳げるはずよ」


「ユッカちゃん、海で遊ぶのは後にして、先に難破船に行くのでいい?」

「いいよ」


ーーー


4人でゆっくりと海岸線に沿って飛ぶ。

岩場だったり、砂浜だったりが複雑に入り組んでいる。

これは海底の方も荒れてたり、岩がごつごつしている気がする。

ちょっと操舵をミスって、へんなとこに入ったら座礁しちゃうね。


「ヒカリ、あそこ」


海岸線から遠くないところに船がある。傾いて停泊という感じで、動けなさそうに見える。船自体が完全に破壊されて、沈没していくという状態には見えない。どういう状態なんだろうね。


「OK。近づいてみよう」


<<ナビ、安全確認お願い>>

<<多くの生物がいます。データベースに登録されていないものがほとんどで、危険性を表示することができません。>>

<<動作と、大きさは?>>

<<植物も動物もいます。植物に擬態している動物かは、現状のデータでは不明。大きさは大木サイズもいれば、掌サイズも、それ以下もいます。>>

<<ありがとう>>


海は広いな、大きいな。

挙句の果てにデータベースに登録されてないって。

きっと、今まで陸上で遭遇してきた魔物って、トモコさんがコツコツとアップロードしてたのかも。なんか、急に未知の領域に連れてこられた気がして、怖くなってきたね。


「エイサン、この海域で人族が命をおとす危険があるとしたら何があるか分かる?」

海神カイジン海人うみびと海賊カイゾク、溺死。」


「サメ、シャチ、ウミヘビみたいな動物は大丈夫なの?」

「倒そうとすれば、相手も必死になる。こちらも命をおとす。

敵意が無ければ、相手もこちらを避ける」

「ありがとう。」


「ステラ、ユッカちゃん、分かった?」

「うん」

「はい」


「エイサン、海神、海人、海賊の違いってなに?」

「海神は神様。どこかにいる。海人は海の下に住む人型の種族。海賊は海の上に住む人族」

「ありがとう」


海の下で人は生きられないやね。

ファンタジーだね。

記念撮影でもとか、今だに考えるのは観光気分だからか。

命を落とす危険があるのに、悠長なことはいってられないよね。


「よし、みんなで船に着地しよう」

いつも読んでいただきありがとうございます。

頑張って続けたいとおもいます。

9月末までは日々24時更新です。

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