表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で気ままな研究生活を夢見れるか?  作者: tinalight


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

280/334

4-78.関所での報告(1)

よし、今日は関所に戻るよ!

関所に戻るメンバーは、

ステラ、ニーニャ、ユッカちゃん。

アリア、ミチナガ様

フウマ、シズクさん

クロ先生、ルシャナ様、

そして私の合計10人になるね。


アルバートさんはトレモロさんの下で暫く見習いを続けることになった。

ラナちゃんとシルフは船に乗ったりナポルの街で暫く遊ぶって。

確かにこの二人の妖精がいれば航海は無事に進むからお願いすることにしちゃった。

『新年の儀式ではルナを紹介するわ』って、ラナちゃんが言ってたから、その頃には合流することになるのかな?

ま、そのへんは妖精の長なので気楽に構えていればいっか。



で、先ずは移動手段をきめることに・・・。


「みんな、架橋地点まで何で移動する?」

「・・・。」


「歩き、馬、馬車、どれ?」

「・・・。」


「返事出来るよね?」

「ハイ!(ALL)」


「じゃ、走りますか。3時間くらいかかるけど。」

「ヒカリ様、架橋地点まで150kmぐらいありますよ。」と、アリア。


「アリア、もう関所に戻るからいいけど、私の航海中の身分はステラの付き人だよ?」

「あ、た、大変失礼しました。」


「アリアとニーニャは3時間で走れる?」

「多分大丈夫です。」

「ヒカリ、私も大丈夫なんだぞ。ただし、ヒカリが斧を持つんだぞ」


「他に反対意見が無ければ走ろうか。馬車や馬より速いもんね。」


「姉さん、ちょっと待ってくれるかな。

シズクさんは、まだ<身体強化>が不十分だから・・・。」と、フウマ。


「フウマが担いであげれば?行けるでしょ?」

「姉さん、僕にだってお土産や荷物ぐらいあるよ!」


「シズクさんに持って貰えば良いし。たまに走って貰ったり。」

「わかったよ。それで付き合うよ。」


「あの~。ええと~。ヒカリさんとお呼びして良いですか?それともヒカリ様とお呼びすれば宜しいのでしょうか?」と、ミチナガ様。


「ミチナガ様、ヒカリとかヒカリさんで結構ですよ。如何されましたか?」

「皆様は150kmの道のりを3時間で移動されるですか?」

「はい。」と、私。

「ハイ(ALL)」と、シズクさんとミチナガ様以外。


「それは、馬の速駆けより速いです。そして3時間も持続するのは馬では無理です。」

「はい。最初に『馬や馬車は遅い』って私は言いましたよね。」


「いや、それは、馬を休憩させたり、交代する馬がいなかったりと、全力疾走が長続きしないというニュアンスで申されていたのでは無いのですか?」

「そういうの面倒だし。これだけの人数分用意するの大変だし、お金も餌代もかかって、荷物も増えるよ。」


「わかりました。」と、ミチナガ様。

「じゃ、みんな荷物を持ったら出発で良い?」


「ひ、ヒカリ様、あの、ちょっと・・・。」と、アリア

「なに?<花摘み>でも行くの?」


「いえ、あの、そうではなくて・・・。」

「なになに?」


「ミチナガ様は、その・・・。<身体強化>がまだ習熟できておりませんので、3時間のペースでは皆とはぐれてしまうのでは無いかと・・・。」と、アリア。


「フウマ、どういうこと?」

「姉さん、僕だって、アジャニア語や文化を習得しながら、今度は<身体強化>の魔術のトレーニングをしていた訳でさ。別にサボってた訳じゃないよ。」


「え~。じゃぁ、別の方法考えないと。<飛ぶ>か<飛竜にお願い>しか無いでしょ。

ステラ、ミチナガ様には奴隷印付いてるよね?」

「大丈夫ですわ」


「フウマ、シズクさんは秘密厳守できる」

「あ、ええと・・・。」


「フウマ?」

「だ、大丈夫!何かあったら僕が責任をとるよ!」


「じゃ、飛竜のタカさんにお願いして、ミチナガ様とアリアを乗せて貰おう。シズクさんはフウマが運んで、ステラはニーニャを、私はその他の荷物を運ぶで良い?」

「ハイ(ALL)」


「あの。ヒカリ様、少々伺っても宜しいでしょうか?」

「ミチナガ様、何でしょうか?」


「<飛竜>ですか?」

「だって、ミチナガ様は走れないし、飛べないんでしょ?」


「あ、あ、あ、あの、あのですね。私とシズクだけが<走れない>し、<飛べない>という理解で宜しいでしょうか?」

「フウマとアリアが言うのだから、きっとそうなんだよ。」


「分かりました。そうです。我々二人だけがその力を持ち合わせていません。何故私が<飛竜>で、シズクはフウマ殿なのでしょうか?」

「アリアとニーニャも飛べないから、ステラと私で手分けするって言ったし。」


「姉さん、姉さん、ちょっとまって。」とフウマが割り込んでくる。

「ヒカリさん、少々説明するお時間を頂いても宜しいでしょうか?」と、ステラまで出てくる。


で、二人が順を追って、一つずつ話を進める。

<飛行術>が使えること、<重力遮断>が無いと、バランスが取れないこと。<飛竜>は仲間としてお願いを聞いてくれること。飛竜とは特殊な会話で連絡がとれることなんかを説明した。


「つまり、フウマ殿はシズクを運びながら飛べるが、私を運べる人が居らっしゃら無いので、<飛竜>の力を借りるということでしょうか」と、ミチナガ様。

「その理解で宜しいですわ」と、ステラ。


「あの、皆様は何者なのでしょうか?」と、ミチナガ様がまだ話を続ける。

「ミチナガ様、ヒカリさんの機嫌が悪くなると国が滅ぶとだけ言っておきます。出発しましょう」と、ステラ。


なんか、私が最終兵器みたいな表現だけど、ここでミチナガ様だけ置いて行ったら国家賠償請求とかになりかねないね。で、それを返り討ちにして戦争勃発みたいな。

うん、ステラの言う通りな気がしてきたよ。

長く一緒に暮らすから徐々に慣れて貰えばいいね。


「じゃ、今度こそ出発!」

「ハイ(ALL)」


ーーーー


てなわけで、空を直線方向に飛んで移動するから2時間ぐらいで着いたよ。あっという間だね。


「王子~。レイ~お話が。」

「おお、凄い人数だな。皆様航海の旅、ご苦労様でした」と、王子。

「ヒカリ様、トレモロ様とはお話が終わりましたか?」と、レイ。


「フウマ、皆をお二人に紹介してあげて」

「承知!」


で、フウマが改めて全員を紹介し、各自が王子とレイさんに挨拶をした。

続けて、フウマが王子とレイさんを皆に紹介して、二人が挨拶を終える。

私が余計なことをしなければ、とてもスムーズだね。

黙ってればいいかな。


「姉さん、終わったけどこれからの予定は?」

「あ、はい。王子はここの指揮をお願い。レイさんはトレモロさんの所へ行ける?」


「ヒカリ、上納金の話はどうなった?」

「トレモロさんがまとめてくれるって。問題ないって。」


「おまえ、金貨7000枚を毎年だぞ?」

「うん。大丈夫みたい。皇帝が変わったりしたらそのとき考えようって。」

「トレモロ・メディチ卿が言うのだから間違いないだろう。」

「うん。」


「ヒカリ様、私の用件はどういったことでしょう?」

「うん。新領地経営とストレイア帝国内の情報収集で打ち合わせがしたいんだって。私は関所にもどるし、いろんな儀式で慌ただしくなるからお願いしてきたんだよ。」

「承知しました。」

「レイも飛竜さんに同行をお願いする?その方が移動は早いし、いざってときにも助かると思うけど。」

「ヒカリ様、私に専属の飛竜さんはいらっしゃいません。」

「そっか。どうしよう・・・」


「ヒカリさん、ヌマ族長にレイ様の飛竜をお願いしてる間は、私の専属の飛竜さんに同行頂くのは如何でしょうか?船内からの連絡も常にお願いしており慣れているかと思いますわ。」と、ステラ。


「ステラ、ありがとう。レイ、そういう感じで良い?」

「承知しました。ヒカリ様の未来に幸多からんことを。」

「うん。レイにもね。」


「王子、ということで、関所に戻る。で、関所で待ってる。何かあったら連絡をくれるってことでいいかな?」

「ヒカリ、俺も専属の飛竜さんは居ないぞ?」

「お兄ちゃん、私の飛竜さんにお願いするよ?」と、ユッカちゃん。

「あ、ユッカちゃんありがとうね。そしたら、王子はそういう方向でお願いね。」


「分かった。ヒカリ、体を大事にな。それといい加減、言葉遣いを習い始めて欲しい。」「王子ありがとうね。言葉遣いは勉強しないとね。先生たちにお願いするよ。」


「うん。じゃあな!」

「うん。またね。」


って、またしばらく会えないのにチャチャっと挨拶をして、お互いの意思を確認してお別れだ。

さぁ、やっと関所の我が家に移動だよ!

いつも読んで頂き感謝しております。

ブックマークや評価は作者にとってとても励みになります。

もし、皆様の気持ちで支援頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ