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異世界で気ままな研究生活を夢見れるか?  作者: tinalight


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18.街にでよう(6)

やっぱ、自分で自分のお小遣いも作りたいから

魔道具屋で魔石を売ってみる。

魔石の買い取りで、手に汗握るとことに!

「ユッカちゃん、お買い物ほとんど終わっちゃったんだけど……」

「うん……」


 ユッカちゃんも、何か言いたそうだ。


「「魔石どうしよう?」」


 だよね。気が合うね。


「ユッカちゃんは何か欲しいものある?魔石を売って買うぐらい高価なもの?」

「う~ん……。ハチミツとか?」


「甘いものが欲しい?」

「うん!」


 そっか~。私が砂糖買い占めることになっちゃたわけだ。

 これは、パンの研究する前に手軽な何か作ってあげないと……。

 クッキーなら小麦粉の追加と卵ぐらいでいっか。

 これだけなら魔石売るほどではないね。


 あ、でも、調理器具が無いかな?

 台所確認してこなかったよ。

 かまどと鍋はあったのを確認したけど、

 混ぜるボールとか、平らなまな板、のし棒とか。

 パンを作るためにも買っといた方がいいね。


「ハチミツはどうやって食べるの?」

「なめたり~、レモンと一緒にジュースにいれたり~。

 あと、こっそりなめたり」


「そっか。じゃ、値段みにいこう。お店おしえて」

「うん」


 うはっ!結構いい値段!

 砂糖ほどじゃないけど、高いんだ。甘いものは高いと。これって、上手くやると商売になるね。

 ユッカちゃんがいっぱい舐めるにはピンポン玉サイズ1個で十分だけど、毛皮売った代金だけじゃぁ、足りないね。


よし、魔石を売りに行こう。


「ユッカちゃん、ハチミツいっぱい欲しいよね。魔石売りにいこっか」

「うん」


 魔道具屋に来てみた。

 魔女とは言わないけど、そこそこ熟年なおばさんがいたよ。

 とりあえず、価格調査だ。


「すみませ~ん。旅の者なので、品ぞろえが判ってないのですが、魔道具と必要な魔石の大きさを教えてもらえませんか?」


「この辺がどこでも売ってる魔道具だね。


 火の棒、水の水筒、土の椅子、風の団扇うちわ

 光のランプ、闇のカーテン。

 魔石は一番小さいのが入っていて、大体3回ぐらい使えるね。


 冒険者とか、長旅する人はちょっと値が張るけど、50回ぐらい使える大き目の魔石が使えるのを買っていくね。やっぱり、荷物は少ない方がいいからね」


「この辺の杖みたいなのは?大きな魔石が入ってるけど」


 ピンポン玉サイズの魔石が埋まってる道具を指さして尋ねる。


「その辺のは宮廷魔術師が狩人とか冒険者用に作った物だね。

 いざってとき、切り抜けるための道具だね。

 氷を一面にだしたり、濃い霧をだしたり、大きな火の柱を出したり出来るね」


 うは。そんな威力になるんだ。

 値段を見ると金貨3枚とか。金貨1枚=銀貨100枚だから、ざっくり30万円。

魔道具って魔石がなくなったら使えない消耗品だから、結構いい値段するねぇ。


「ありがとう。ところで、魔石の買い取りもしてもらえますか?」

「ああ。買取かい?大丈夫だよ。ここは宮廷魔術師が魔石を良く買っていくからね。何か、ラッキーな敵と遭遇したのかい?」


「これなんですけど……」


 努力の結晶のピンピン玉サイズを見せる。


「おやおや。お嬢さん達大丈夫だったのかい?相当屈強な傭兵を雇わないと、このサイズは馬車ごと全滅しちまうだろう……」

「あ、はい。たまたまラッキーでした」


「これなら相場通り、小金貨5枚だけどいいかい?」

「はい。あ、あと、この子も魔石を持っているので、一緒に買い取ってもらっていいですか?」

「ああ、もちろんだ。この子もこの大きさを出して、ビックリさせてくれたりね?」


 ユッカちゃんが肩から腰に下げているポシェットみたいな革袋を台の上に置く。


「これ、全部おねがいします!」


 革袋を開けると、ピンポン玉6こ、小さいのが20個ぐらいでてきた。

 魔道具屋のおばさんが目を丸くして数え始める。


 う。ユッカちゃん、それ自分で作ってたの持ってきたでしょ!

 砂糖か!ハチミツか!そんなに欲しいのか!

 ちょっと、手に汗握っちゃう!


 あっ……。魔石できちゃった……。

 おばさんが数えている間に、私もこっそり魔石つくっちゃお……。


「お嬢ちゃんの分は金貨3枚と、小金貨2枚だ。それでいいかい?」

「うん」と、ユッカちゃん。


「あ、あの。すみません。この小さいのも追加でお願いします」


 と、追加で小さいの5個ほど台に出す私。


「あ、おねちゃんズルい!」

「え?どうするんだい?これは買い取るの止めるのかい?」

「あ、いえいえ。これもお願いします」


 と、ユッカちゃんの指を3本握り返す。ユッカちゃんが判ってくれたみたい。


「じゃあ、確認しておくれ。

 お姉さんの分が、小金貨5枚、銀貨5枚

 お嬢ちゃんの分が、金貨3枚と小金貨2枚だ。

 お嬢ちゃんの分はお姉さんに一緒に渡しておこうか?」


 私はユッカちゃんの方を見る。

 ユッカちゃんが頷く。


「私がまとめて預かります。ありがとうございました」

「こちらこそ、どうも。また機会があったらよろしくね」


 店を出て、ハチミツ店へと歩く。


「ユッカちゃん、ごめん。ハチミツは私が買うから。ユッカちゃんのお小遣いは次までとっておこう。いい?」

「それでも、人前でエーテルさん呼ぶのは良くないと思う」

「うん。分かった。気を付けます」


 ハチミツを買う。重いからツボ2つで勘弁してもらった。小金貨2枚なり。

 でも、ユッカちゃんが自分で持つって。

 

 きっとあれだ。お母さんにお菓子かってもらった子が自分で持っていくのと同じ。

 嬉しくて嬉しくてたまらないんだろうね。


「さて、家に帰ろっか」

「うん!」


 帰り道はエーテルさんにも頼らずに

 無事に家までたどり着きました。

 でも、自分が1日20㎞も歩けるとは思わなかった。

 なんか、体力ついてるのかね?

 食生活がお肉ばっかりだからかな?

誤字、区切り文字などの修正です。本ストーリーへの影響はありません

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