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異世界で気ままな研究生活を夢見れるか?  作者: tinalight


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3-75.橋を架けよう(11)

橋脚の工事の仕方は分かった。

粘土と石さえあれば、もう私が指揮しなくてもいいね。

「イワノフ、この先必要な石と粘土って、どれくらいかわかる?」

「先ほど、アドルフさんから、『粘土は目の細かい砂や砂利と混ぜても良く固まる』とのアイデアを頂いています。割合は1:2:3だそうですので、橋脚の下に敷く粘土や蓋をする下に敷く粘土は、約6倍まで増量できます。」


「ってことは、すでに馬車6台分ぐらいは粘土があるってことかな?」

「そうなりますね。馬車1台分で、橋脚1本分ぐらいになります。

ただし、今後水中の泥を穴から掻き出した場合には、粘土を増量するなどの処置をしないと固まりにくくなる恐れがございます。」


「じゃ、あと馬車5-6台分の粘土で橋脚は建つね。他には?」

「護岸工事や、橋梁の石の積み上げの際に、石と石を接続するのに用います。

これには砂利を使えず、粘土と細かい砂のみですので、1:3の割合で混ぜます。

馬車一台の粘土で約4台分まで増量できます。

見込みになりますが、馬車10台分もあれば、足りると思われます。

もし、余っても、次の治水工事で同様な資材が必要になるので問題ありません。」


「そっか。じゃ、砂利とか砂も結構必要だね?」

肌理きめの細かい砂は海にあるそうです。

砂利も海や河原の広い場所に体積している場所から掘って集めるのが良いとのことです。」


「海砂って、鉄筋が錆びるから使っちゃダメなんじゃないの?」

「<てっきん>ですか?」

「あ。ごめん。鉄とかを一緒に埋め込んで固めると、強度が増すって聞いたことがあるの。」

「鉄を混ぜるなんて、聞いたことがありませんし、ニーニャ様に怒られます。」

「そ、そうだよね。だったら海砂でも問題無いのかな。」

「何か、ご心配の点がありますか?」

「ちょっと、考えておく。今日中に結論出すよ。多分大丈夫だと思うんだけどね。」

「分かりました。粘土の調達をしながら、今日中に指示をください。」

「わかった。」


ーーーー


<<ナビ!海砂とコンクリートの関係の資料頂戴>>

<<海砂が規制されたのは、ヒカリ様の仰る通りで鉄筋の腐食による強度低下が問題となります。

1970年代頃に調査された資料ですと、コンクリートのテストピース単体での試験結果では、0.1%以下の塩分の海砂では全く問題がないとのこと。

また、貝殻が相当量含有していても十分か、砂以上の強度が得られたとの調査結果がございます。>>

<<じゃ、海砂でもいいの?>>

<<本件であれば問題ないと考えられます>>

<<分かった。ありがとね。>>


あとは、粘土を馬車20台分ぐらいか・・・。

これが結構大変だね。掘るのも大変だし、運ぶ回数も多くなるね。

ステラと一緒に二人で運ぶかなぁ・・・。


「ステラ~~。粘土取りに行くの手伝って。」

「そうなると思いましたわ。でも、長めのロープを持っていく方が良いですわ。」

「え?なんで?」

「馬車は、あの体積でしか運べませんわ。

けれど、アドルフさんが案内してくれた粘土ですと、大きな塊を作ってロープを掛けてしまえば、一度に大量に運ぶことが出来ます。

団子にしてしまえば、ユッカちゃんが石を運んだときみたいに、飛竜1人で馬車10台分。2人なら20台分を一往復でできますわ。

もちろん、ヒカリさんが<重さを無くす魔術>でないと持ち上がらないでしょうし、粘土の重さでロープが切れたり、ロープの隙間から粘土が落ちてしまいますわ。」


「そっか、そっか~~!ステラ頭良いね!」

「ヒカリさんに、本気で褒められると照れますわ。お礼は今度一緒に防水スーツを着てくれれば良いですわ。」

「ステラ、ああいう衣装を着てみたいの?」

「なんか、ギュッと抱きしめられてるみたいで、ぼ~~っと、のぼせた感じになってきませんか?」

「う、うん~~。私は良く判んないよ。」


そういえば、ステラは奴隷として拘束されてたときも、かなり酷い状態だけどお昼寝してたもんね。ひょっとしたら、ああいうのが好きなのかもね。今度何かピッチリスーツみたいのをプレゼントしてあげよう。そうしよう。


それはさておき、イワノフに海砂のことを言ってからお出かけだ。

っていうか、粘土の数倍の砂とか砂利を用意するんだから、そっちの調達の方が大変になってくる気がするけど大丈夫かな?ロープで砂や砂利は固定できないから、きっと、布で包んで運ぶんだろうけどさぁ・・・。

そういえばアルさんも、服飾店の夫婦も拠点に見当たらないんだよね。フウマも居ないから良く判んないよ。

夜の報告会で確認しよう。


ーーーー


「ただいま~。みんなお疲れ様。夕ご飯にしよう!

フウマ、アルさん、ユッカちゃん、ステラの順番で報告おねがい。」


「僕は娼館を運営のための人材探しにいった。

結果はダメだったね。

貴族が金余りで、娼婦になりそうな人は買い取ってた。」

「ストリートチルドレンとか、娼館を経由しないで売春してる人は居なかったの?」

「そこまでは見れてないよ。

もし、そういう人を連れてきたら、今度はここでの運営・管理を見れる人が必要で、僕にはそのノウハウが無いよ。」

「そっか、それもそうだね。いろいろ大変だ。ちょっと考えようか。レイさんと相談しに行っても良いかもね。

ちょっと、保留して、アルさんの報告をお願い」


「今日は服飾店夫婦と衣類や帆布の調達に向かいました。

結果からいいますと、金貨100枚にて、相当量の衣類と生地を入手できました。

衣類は男女合わせて100人分、帆布は大型船舶3隻分に達します。」


「その分量が金貨100枚ってのは安いんだと思うよ。だって、一着金貨1枚で入手とかできないでしょ。それに加えて、船3隻分の布とか、どっから集めてきたの?金額以上にその量にびっくりだよ。」

「運送はチャーター便でミラニア川の西岸まで運んで貰い、契約している船でこちらまで渡しました。こちらには馬車も馬もいますので、数回に分けて運搬を完了してあります。これらの衣類、生地は服飾店夫婦のコネクションや倉庫で安く買いたたけるものを買い取ってきました。」


「安いのはありがたいんだけど、売ってくれた人は、貴重な布を売ったお金で何をするんだろう?」

「とにかく、一般庶民にとっては食料価格の高騰と物価の高騰が大問題でして、現金を得るために必死な状況です。いわゆる、急激なインフレです。」


「インフレは根っこから絶たないとダメだね。いくらこっちが安価に食料を放出しても、食料の転売をされて、結局インフレの解消にはならないもんね。」

「その通りだと思います。」


「フウマ、贋金造幣所は見つかるかも。ランドルさんが派遣してくれた採掘師のアドルフさんがいろいろ詳しくてね。粘土も馬車20台分ぐらい調達できたし、贋金の金属の元を採掘していそうな場所も知ってたんだ。情報としても、結構役に立つ情報が手に入ったよ。」


「姉さん、それはナイスだ。娼館の件がどうにかできたら早速偵察に向かうよ。」

「うん。こっちはまだ、砂とか砂利も集めないといけないことになったし、石を切れるナイフは私とユッカちゃんしか居ないから、工事現場から離れられないんだよね。」


「姉さん、そこは役割分担で行こうよ。問題無いよ。」

「ござるの人が忍術とか魔術とかある程度使えるみたいだから、

ナイフを使いこなせれば、任せられるんだけどね。」

「普通の修行している忍者では、姉さんみたいに魔力の持続性はなく、魔力切れを起こしちゃうと思うよ。」

「フウマ正解!実際、ナイフで斬撃を出した途端に魔力切れで倒れちゃったんだよね。」

「ああ、その気持ちわかるよ。姉さんと同じに魔力は使えない。でも、姉さんと一緒に行動して、<念話>まで使える様になったら、僕も魔力切れを起こしにくくなったよ。これは姉さんにとても感謝してることだよ。」

「フウマに感謝されるとか照れるね。

だとすると、石の切り出しってどうしたもんだかね。

橋の工事終わるまで、私とユッカちゃんがここに張り付きってのはもったいないよ。」


「うん・・・。クワトロさんのところに、魔力多めの騎士さんとかいれば、姉さんのナイフを使いこなせるかもね。」


「ニーニャとレイに会いに、一度関所に戻った方が早いかな?」

「向こうにいろいろ資材や道具があるだろうから、念話で話したり、こっちに呼ぶよりは姉さんがお願いしに行った方が話は早いだろうね。」


「一応、モリスに連絡はいれてあるんだけどね。もう一度様子を聞いてみるよ。」

「ああ、ニーニャの手が離せない状況なら、無理を言っても仕方ないから、こっちで出来る方法探して進めるしかないしね。」

「うん。」


ーーーー


<<モリス、今話しかけても大丈夫かな?>>

<<個別に食事をしていたところなので、大丈夫です。なんでしょうか?>>

<<娼館が建たない。建物でなくて、娼婦を準備できない。管理できない。全然わかんない。でも、荒くれ者50人以上を3ヶ月も肉体労働させたら、女の子が危険。

そんな状況を共有したいんだけど。>>


<<なるほど、深刻です。レイさんとラナちゃんはまだ到着しませんか?>>

<<え?>>


<<奴隷を買い付けた話と、レミさんがいらっしゃる話をレイさんに伝えたところ、

『直ぐに駆け付ける』とレイさんが仰り、

『石の切り出しや、穴掘りでヒカリが苦労する』と、ニーニャ様が心配し、

『なら、私が飛竜を操って、レイと荷物を届けるわ』と、ラナちゃんがいいました。

今朝方、レイさんとラナちゃんで出発されましたが、まだ到着してないのでしょうか?>>

<<いや、今日はずっと拠点の辺りで穴掘ったり、土を取ってきたりしたけど、誰も訪問者は居なかったみたいなんだけど。

フウマも娼婦の候補や娼館をミラニアの町で当たってくれたんだけど、そういう人材が居なかったみたいで。かといって、素人さん達を管理できるほど私達にはスキルが無いから、プロと相談したかったんだよ。>>


<<ヒカリさんの状況も心配ですが、ラナちゃん達も心配ですね。ラナちゃんに<念話>を通しましょうか?>>

<<二人に何かあったとしたら、ここからの方が近いと思うから、こっちで声掛けてみるよ。もし、飛竜の谷とかエスティア王国内だったら、モリス達にもう一回声を掛けるよ。>>

<<承知しました。この後は就寝迄、1人で領主代行を務める予定ですので、お気軽に<念話>を通して貰って大丈夫です。>>

<<ありがとね。二人が見つかっても、見つからなくても、今日中に何らかの連絡を入れるよ。>>

<<よろしくお願いします>>

<<こっちこそ、いろいろ気を回してくれてありがとうね。また後でね>>

<<ハイ>>

いつも読んでいただいている皆様には感謝しています。

今後とも頑張って続けたいとおもいます。

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