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パブロスを知ってほしい

作者: パブロス・デス

 《西トラプ王朝》から南北2000キロを横断する《セーム川》流域のメザロに《ブレザメイ

ロス西部地帯》一帯で魔術師として名の知れた男「パブロス・ムアイニス」が居た。

 パブロスは先の戦争《デフト・ラハ・パライアム戦争》及び《西トラプの進軍》での活躍が認められ《聖ルリク正教》より《イグルニスタータ》及び《パブロス》の称号を授けられ、《西トラプ王朝》からは《メザロ》南部に邸宅を与えられた。

 その豪奢な造りからパブロスの邸宅はその名を《ビロングヌ神話》に登場する神の住まう神殿からとって《レゼメイラス神殿》と呼ばれている。

 何故パブロスに与えられた邸宅が《西トラプ王朝》首都カッパではなく《西トラプ王朝》の地方である《メザロ》に築かれたかというと、その理由は《メザロ》の位置する所にあるだろう。

 《メザロ》は《セーム川》流域の西部に存在する町だ。つまりはこの《セーム川》によって《ブレザメイロス地帯》は東西に隔てられているわけだが、その向こう側である《ブレザメイロス東部地帯》には古くから《西トラプ王朝》との間で衝突を繰り返してきた王国《ヴュルバ王国》の主要都市《ダントルッサ王政特別都市》が存在している。

 近頃この東の王国より《西トラプ王朝》との間で戦争が始まった場合戦場の最前線になるであろう《セーム川》流域の都市《ダントルッサ王政特別都市》へ《ヴュルバ正統ルリク兵団》の兵士; 大部隊の移動が活発になってきており、パブロスの邸宅が地方の《メザロ》に築かれた理由はこうした動きを見越してのことであった。

 ただ、軍事的な意味合いが強いばかりではなく、政治的、そして宗教的な思惑も絡んでおり、つまりはこれら事情の一端からしてもパブロスという人物の存在の大きさがおおよそ窺い知れることであろう。

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