表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/15

第9話 もうどうでもいい

今回は鶴美が可笑しくなってます。可笑しくなった鶴美視点なので、文章も可笑しくなってます。

トテトテと帰ります。


本当に足が重たいです。このまま私はどうすればよいのでしょうか?


「いた!」


私が今後の人生について悩んでいると、後ろから大きな大きな声が聞こえました。


リンカさんです。


「どういうこと…なんで!?なんでセナと…!?」


髪の毛を乱れさせ、涙を流し、憎しみというのがこれ以上なく出ております。


人間、こうなってしまっては終わりですね。折角の美人が台無しとなっております。


「何とか言いなさいよブス!!」


わお、ブスと言われました。


アレだけ可愛いとか守りたいとか言ってた癖にです。まぁ、リンカさんに比べられれば確かにブスかもしれません。


「リアンの恋人って出てきたじゃない!ずっとバカにしてたの!?」


う~ん。でも、コレは私が悪いみたいですね。


いつもならば、私を弱者だと思ってくれている『周り』が助けてくれるのですが、ここには私たち以外いないので助けてくれないでしょう。


仕方がない。まずは『ごめんね~』と涙目になっていおう。後は適当にしよう。どうせ何言ったって、




誰も聞いてくれないのだから。





っせーの!


「死ね」


…………アレ?


「……っな……」


「何度も何度も言ったよね?鶴美の性格は悪いって!私は超可愛いんだって!!ぶっちゃけ男にモテるタイプの可愛さなの!!」


最悪です。


本当に最悪としかいいようがございません。これはただの八つ当たりです。


私の口から黒くて毒々しいものが溢れ出ているかのようでした。直ぐに止めたいのに…止まってくれません。


「確かに私はバカだ!ブスだ!」


自分ヲ自分デ否定デス。


「だけど!…だけど何も感じてないって訳じゃない!バカなりに!性格悪いなりに!ブスなりに!可愛いなりに!私は傷ついてるし、生きようとしてるの!!罪悪感だってあるもん!!」


「何を…言ってるの?」


リンカさんは突然の変化の私にポカーンとしております。そりゃそうです。私もポカーンですもん。


不思議ですね。頭はこんなにも冷静なのに……感情が全然なんです。


その勢いのまま、私はスマホを取り出しました。


「何する気?」


「全部終わらせてやるのよ」


そういって、私はスマホを操作してセナさんに繋げました。


『鶴美?おま』


「おいヘタレェ!!」


私は口から汚いものを出した。


セナさんからしたら大迷惑でしょう。もう、なんでしょうね、この痛々しい女。


「お前に付きまとわれるこっちの身になれよ!たかだか寝ただけだろうが!女々しいんだよ!よく考えてみろよ、鶴美はただのバカだぞ!?こんなもんに執着してる暇があんなら目の前のスーパーすごい女を選べや!!目ん玉腐ってんのか!?」


『鶴美!?おい、どうし…!』


ッピ…


そのまま私はスマホをドブに捨てました。



「貴女…可笑しくなったの?」


リンカさんは顔を真っ青にしてそういいました。


「元から可笑しいよ…ずっとずっと前から…『私は可笑しい』って何度もいったもん~」


でも、聞いちゃあくれないのです


ただの痛い子だと、自意識な女の子だと、そう決めつけられて、ばっかでした。


でも、それも本当だったのかもしれません。


でも、もうどうでもいいです。


もう、なにもかも終わったのですから。


「じゃあねぇ~」


私はニコニコと笑って手をふりました。





次で最終です。



因みに、キレるシーンはとある物語の女の子を参考にしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ