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8月31日(日) 8時

 バー、ドゥートを出た俺はタバコに火をつけた。あ、話し手が変わった? そんなことどうでもいいんだよ。というか、今は俺の物語だろうが。

 夏の終わりだというのに今日はとても暑い。夏の季節がどんどんずれている証拠とも言えるだろうな。こっちはほんとうに予想出来ないことばかりだ。早くあっちに戻りたい。

 そう言って俺は帽子をさらに深くかぶる。道行く人が俺を見て疑問を浮かべるだろうが、そんなこと知ったこっちゃない。


「やあ、エフ。待っていたよ」


 唐突に声をかけられ振り返る。

 そこに立っていたのは白いコートを着た男……アッシュだった。


「やあアッシュ。今日もいいコートを着ているね。どこのだい?」

「うるさいな……とにかく暑い。どこか入らないか」

「だったらコートを脱げばいいのに」


 そう言って会話を茶化す。

 だがアッシュにはそれが茶化したとは思っていなかったらしく、


「君だってコートを着ているじゃないか。それのどこが悪いってんだ。こっちではイカしたファッションなんだぜ? どっかの外科医も着ていた」

「もしかしてその外科医って免許持ってないんじゃないか? それに、その外科医のコートってたぶん黒……」

「ああ、もう! 黒のコートがなかったんだよ! しゃーねえだろ! おい、ほら、入ろうぜ!」


 そう言って、アッシュは指差した。

 そこにあったのは黄色い看板のファミリーレストランだった。名前は……デニーズ。


「ほう。ファミリーレストランか」


 俺は顎鬚を触りながら、呟く。


「ここならいろんなメニューを楽しめるからな。さ、入るぜ」


 そう言って俺とアッシュは中に入った。


次回 8/31 9:00 一挙3話更新

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