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エピローグ:9月1日(月) 9時
夏休みも終わり。
俺は昨日の出来事をきちんと日記に書き、登校している。今日から二学期だ。
何が起こるのか、楽しみでしょうがない。
教室に入ると、カオリちゃんが声をかけてくれた。
「昨日は楽しかったねっ」
ぴょんぴょんジャンプをしながら言う。
俺からすればこんな可愛いカオリちゃんが数年後タイムマシンを開発するなんて……全然想像も出来ないんだけどなあ。
「今日は転校生が来るんだって。楽しみだね!」
「ホント? 楽しみだなあ」
そう言って俺はニマニマ笑みを浮かべる。 そうこうしているあいだに先生がやってきて転校生を紹介するとかどうとか言って転校生を中に入れた。
「紅圭織といいます! よろしくお願いします!」
その時の俺は、寧ろ落ち着いていたかもしれない。
何というか、これから騒がしくなる……そんなことを思うのだった。
おわり。




