表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

8月31日(日) 13時

 結論を言ってしまおう。

 結論を待たずにやってきた殺人鬼を俺が仕留めたのが十二時四十八分。

 さあ、そして結論だ。

 どうなったかといえば。


「――俺は、決めたよ。誰も死なない結末にしたい。ハーレム? ってやつかな」

「お前……」


 衝撃だった。

 それと同時に想定内でもあった気がした。

 なんというか……まあ。

 仕方ないといえば、仕方ない。


「……ハッハ! 面白いねえ。やっぱり。救世主なだけあるよ、カイトくん」

「救世主と呼べるような器かどうか知らないけど……あんたたちが言う『悪』を俺は救おうとしているんだぜ?」

「うーん……まあ、それもいいんじゃない?」

「軽いなおい!」

「だってしょうがないじゃん。彼がそういうんだから。そういう結末にしてあげましょうよ。……でもね、君は未来の世界では救世主。それは確定事項なんだよ。だから、また君を殺すために殺し屋とかやってくるかもしれないけど、その時はまた助けてあげる。そして君も……理解するかもしれないね。現実ってやつを」

「そうかもしれないな」


 そう言ってカイトは……鼻で笑った。

 俺たちの苦労はなんだったんだろうか。

 そんなこと考えても……野暮か。


「さあて、帰ろうぜアッシュ」

「おや、エフ。君らしくないね。きちんと解決してないのにスーパー笑顔だぜ?」

「たぶん『救世主』に感化されたのかもな」


 さて。

 俺たちの時代へ帰るとしますか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ