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苦悩
俺はどうすればいいんだろう。
――思い返せばカオリちゃんの笑顔が浮かぶ。
カオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃんカオリちゃん!
俺はカオリちゃんを殺せるのだろうか?
でも殺さないと世界が……。
世界に屈服しないといけないのか?
エフとかいう黒い男がいうには、俺が追われているのもカオリちゃんの手先だという。あくまでも、未来の。
だから現実のカオリちゃんが死んでしまえば問題ないんだとか。
そういうことではない。
カオリちゃんが死んでしまって……何が残る? 占い師志望の紅さん?
確かにそうだけど……。
俺はどうすればいいのだろう。誰かに相談したくても、全然出来ない。というか、無理だろう。これは、俺ひとりで考えるしかない。
ああ、もう。
こうするしかないのかよ。
なあ。




